真夏のある日その1(2016年8月14日)
今年から一枚増えた新しい田んぼの八幡田。鹿が網に引っかかるアクシデントもありましたが、順調に育っているようです
ヒエも順調に育ちます
なので、ヒエ抜きに入ります
暑いですね。
夏ですから。
などと村田蔵六を気取ってやりすごせるような暑さではなく。
真夏の炎天下に田んぼや畑に出ている人影もなく。
タオルに包んで首に巻いた保冷剤は30分ほどでやわやわになり。
丁稚曰く。滝に打たれたい。
除草剤を使わず、コナギ抜きにも入らずで、稲が育たない北の田んぼ。
それでもヒエは育ちます
八幡田と比べると番頭さんの姿もはっきりと見えます
ずぅっとずぅっと、心に鉛の錘を抱えてきょうまで。
一反ほどある北の田んぼは、見るのが辛くなるほどコナギが広がりました。
これまでアゾラに救われたり、抜けるかぎり抜いたりしてきましたが、
今年は自業自得です。
稲刈りが終わったら来年に向けて田んぼづくりから始めます。
同じ轍は踏まない。肝に銘じました。
夜盗虫(ヨトウムシ)現れる(2016年7月30日)
しおれている黒豆一株ごとに水を遣り、濃縮酵素の散布もご近所の方の力を借りて一週間が過ぎた7月30日のこと。
持ち直しつつ、それでもダメージは大きかったんだ、と不安が漂う黒豆の畑。
なんでだろなんでだろ、なんとなくなんとなく、枯れていく枯れていく、というような気配をにじませる畑には、新たな問題が発生していました。
夜盗虫です。
夜盗虫は夜間に活動して葉を食べます。
食べ尽くします。
葉脈だけが残るという無残。
キャベツなどは食用部分がなくなることもあります。
大量に発生すると夜の畑にガサガサガサと葉を食べる音が響き渡るほどだといいます。
なんとなくなんとなく枯れゆく気配をにじませていたのは夜盗虫の発生でした。
葉がレースのようになり、かろうじて立っているだけのもの、葉がなくなりかけて養分を作る光合成ができずに枯れようとしているもの。
大丈夫そうな株の新しくつけた芽を広げると、そこにもいます。
このまま何もしないでいればムシは隣へ隣へと食べ移り、黒豆は全滅するかもしれない新たな恐怖。
葉がレース状になり透けています
夜盗虫がつくと葉は縮れたようになります。縮れた葉を広げると中にいます
新しくつけた葉の中にも
夜盗虫は黒豆のほとんどの株にいました
これまで、黒豆には発生したことがなかっただけに、気づかず。
元気がないのは定植時のダメージが大きかったからだと、ムシの存在に思い及ばず。
なんて、あほなんだろう。
その夜、懐中電灯を手に薬剤を散布しました。
夜盗虫に気づいてくださったのは、やはり、モンペをずっと支えてくださっているご夫婦でした。
ご自分の畑や田んぼのように、柴犬iちゃんの朝夕の散歩の折に見てくださっています。
今年はそのやさしさが一層深く心に染み入ります。
田んぼも、黒豆の畑も、栗の畑も、丁稚のまかない畑も、今年は多くの問題を抱えました。
初めて、私では無理かもしれないとうつむきそうになっています。
辛い秋を迎えることになりそうですが、丁稚二人がたくましい心の持ち主なので、これを成果として、同じことを繰り返すことのないようこの夏を乗り越えます。
黒豆のお引越しその2(2016年7月24日)
一週間遅らせて播いた黒豆のお引越し
先週の火曜日(7月19日)の夜、枯れようとしている黒豆に水を遣り、その翌日、濃縮酵素を散布しました。
枯れていると報せてくださったのも、濃縮酵素散布の提案も、モンペトクワがお米を作り始めたときから支えてくださっているお家のご夫婦です。
濃縮酵素は天然有機物を原料とした発酵液で、根を活性させ、しおれ、疲れなどの障害を速やかに回復させる効果が期待できるといわれています。
カルテック農法やコスモのALAなどをご存知の方は合点されるのではないかと思います。
水遣りを終えて、次の週末に帰ってきたときにALAを散布しようかと考えていましたが、週末まで雨が期待できない予報。
一刻を争う深刻な事態であることは承知しながら、夜の水遣りが精一杯で、翌朝に散布の時間を見出すことは無理だと弱音を吐いたら、ご夫婦は散布をしてくださると。
そして翌日、梅雨明けの太陽の下、濃縮酵素を散布してくださったのです。
週末だけの農業がどれほど周囲の方に支えられているか、身にしみて感じました。
ありがとうございます。
二回目のお引越しは日が傾いてから慎重に
手前は二回目のお引越し。奥に広がるのが、おかげさまで息を吹き返した黒豆です
今年はミョウガが花をつけるのも早いような気がします
黒豆のお引越し(2016年7月17日)
芽が出た後も元気よく育っていますが…
いつもより遅れての定植となり…
梅雨明けを思わせる炎天もあって…
今年の黒豆の定植は例年通りとはなりませんでした。
定植の時期が一週間遅れ、黒豆は枝別れするほどに大きく育っていました。
当初予定していた畑は、週末ごとに雨が降り、整備が進まず。
急遽、谷あげはしてあるけれど…状態の畑へのお引越しとなりました。
浅植えであったこと、炎天であったこと、定植前の畝への水遣りが不足していたこと、黒豆にとっては悪条件が重なりました。
すべて反省点。来年への課題。
翌日、「枯れてる」との報せを受けて、その夜、水をあてに走りました。
月明かりに助けられ深夜の水遣り。
お引越しの際、これまでに経験のないしおれようを見て、危ないなぁと思っていました。
「?」「?」と思ったらすぐに、相談相談、教えて教えて、あたふたとドタバタと走り回っていたのですが、今年は、どういうわけかそれもせず。
ただただ反省。
黒豆、芽が出ました(2016年7月2日)
雨がふる、雨がふる、雨がふる
発芽率なかなかのもの
イガグリくん
ブドウもこのまま無事でいてください
ポマト?!(2016年6月26日その2)
ジャガイモを収穫していたらトマト!?
束の間の晴れ間にジャガイモを掘っていた丁稚が「?!?!」。
ジャガイモの葉の陰に緑色のトマトを見つけました。
ググってみたところ、ポマトというのだそうです。
ジャガイモの茎にトマトを接いだ「ジャガトマ」とは別モノです。
1978年に西ドイツ(当時)の研究所で生まれました。
開発の目的は、暖地性のトマトにジャガイモの耐寒性を持たせること。
でも、トマトとしてもジャガイモとしても不完全で役に立たない失敗作となりにけり。
ドイツといえばジャガイモとキャベツ。
「トマトが食べたかったのかなぁ」と丁稚。
一時期、未来の植物と注目されたそうです。
ドイツにおいて、未来、です。
今年初めて、夏に食べる枝豆を植えました
アメニモマケズ。まかない畑の夏野菜はそれなりに育っています
梅雨の合間の晴れ間に黒豆播種(2016年6月26日その1)
こんにちは。雨がふるふる雨がふるの日々です
今年も黒豆を作ります
雨が続いて畑の土が乾かず。
黒豆の畑の畝立てがはかどらず。
それでも、黒豆の芽出しはせねばなりません。
去年は500粒、今年は400粒ほど。
一週間ほど遅れての種まき。
どうか、芽が出てくれますように。
丁稚は祈ります。