かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

イノシシ侵入(2017年9月26日)

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イノシシが食べました。渋皮を残してきれいに食べています

 

軽トラックのヘッドライトの中、
「ヘッドライト、テールライト、旅はまだ終わらない---」と口ずさむ者もおれば、
「夜のしじまのなんと饒舌なことでしょうか---、こんばんは城達也です」とぼそっとつぶやく者もいて、
心身ともに疲労の極みでもボケることを忘れないというか持って生まれた性質や宿命というか、そうしてようやく終わった稲刈りの翌日、あろうことか、イノシシが入ったぁ!との報。

 

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栗剥きに雇用したいくらい器用に食べています

 

25日は月曜日。金曜日までの五日間は大阪で仕事です。
とはいうもののこれからは栗の収穫期。
栗は毎日、朝昼夜、ぽとぽと落ちます。
落ちた栗をイノシシは食べに来ます。
なので、対策必須。
夜にモンペに戻り、翌日、「ここから入ったらしい」栗畑の一箇所を金属メッシュで囲いました。

こんなにきれいに食べるんだね〜と感心するほど一粒づつていねいに食べていました。

山に樫、櫟、楢の木を植えればよいのだろうか---。

夢語りではなくほんとに考えていかねばなりません。

きょうも稲を刈る(2017年9月24日)

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田植えのときなどにはく長靴(足袋のようにつま先部分がチョキになっています)用に作った田下駄なので、普通の長靴では甲のあたりを縛らないと歩けません

 

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足首を使わずに下駄を持ち上げるようにして歩きます

 

バインダーは進んでくれるものの、人の足はじゅるり、ぬるりと埋まります。
そこで、自作の田下駄を長靴に装着して歩きます。

下駄と呼んでいますが「板」です。
歩きづらく、休憩時の着脱の際には、ふくらはぎから太ももの裏側がつります。

苦行です。

 

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バインダーで刈った稲の束を畔に運びます

 

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畔に積み上げた稲の束。まだ半分くらい。先週刈った稲はからりと乾いて藁の匂いがします

 

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最後の一条を田下駄は行く

 

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稲刈り終了!

 

この後、稲の束をタツに掛け終わったのが19時30分ころ。
軽トラックのヘッドライトを照明にしての作業になりました。
西に傾く細い月を眺めながら我が家へと歩く足元は闇。
終わったぁ---。

稲を刈る(2017年9月15日その2)

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バインダーのタイヤを湿田用に替えています

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コナギやヒエなどの雑草を抑えてくれたアゾラ

 

繰り返す短時間大雨、夏の強い日差しは遠ざかり、乾かない田んぼ。
やわやわの田面は、幅広で六角柱のタイヤに替えたバインダーは進みます。
が、人の脚では歩行困難。
水かきがあればよかったなぁと、ぼそり。
水かきでは歩けませんが。

 

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台風18号の雨風に倒れないよう、足元にも杭を打ちました

 

タツは、先週に刈った上の田んぼに二筋組みました。

下の田んぼから上の田んぼに稲の束を運ぶのはしんどいのですが、
下の田んぼはじゅるいのでタツの足元が軟弱で、倒けます。
これまでにも倒けました。
倒けたタツを見ると悲しくなります。
修復は一層疲れます。
まして台風18号が来るというので、上の田んぼにタツを組むことにしました。

二筋分刈ったところで、じゅるくて歩けなくなり、作業終了。
明日は台風18号とは関係のない雨。

残りは次の週末に。

ガンバリマス。

タツを組む(2017年9月15日その1)

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今のところ晴れ

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何度か往復していると---

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空は鉛色めいて---

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まるで夕方の空気感

 

16、17、18日の三日間で天日干しにするお米の田んぼを刈る予定でした。
ところが、もともと天気予報が雨模様のところへ台風18号が来るという。
はなからあきらめの週末でもあったのですが、なんぼなんでも台風はない。
少しでも刈っておこうと15日の金曜日に出動。

まずはタツと呼ばれる稲木を組みました。

雨降る前に稲を刈る(2017年9月5日)

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朝から今にも降り出しそうなあやしい空模様の下、一枚目の田んぼの稲を刈る

 

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二枚目の田んぼの稲も刈る

 

残るは天日干しにするお米の田んぼ二枚。
うち一枚は一反三畝(いったんさんせ)、もう一枚は一畝三歩(いっせさんぶ)。

ここで、面積の単位のおさらいを。
一反は300坪、999㎡。
一畝は30坪、99㎡。
一歩は1坪、3.3㎡。

というわけで、一反三畝をバインダーで刈ってはさがけするのは、けっこうたいへんな作業になります。

毎年お手伝いがやってくるのですが、今年は"やや三名"で刈ります。

三名ではなく"やや三名"。

二名ときどき三名だったり、二名のち三名だったり、です。

がんばります。

カヤネズミの巣?(2017年8月26日のこと)

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黒川紀章の空中カプセルのようです

 

ある日あるとき、稲刈り前の田んぼの中を歩いていたら、ナンダコレ?
鳥の巣なのかなぁと、そのときは不思議なほどに興味がわかず。
その後も毎年、稲刈りの後の田んぼを歩くと、ころっ、ころっと転がっていました。
田んぼには”ミ(巳)ーさん”がいるので卵が狙われたり、アオサギにヒナが食べられたりしなかっただろうか___。
無事に巣立っているとよいなと、もぬけの殻を見て思っていました。

ところが今年、それほど距離を置かずに二つ発見。
団地化の始まりか?
心ざわざわ。
ナンダコノキモチ♩

 

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ネズミだって高床式。地震にも強い免震構造

 

よぉく見るとものすごく器用。
稲の葉を切り離さずに細く裂いて、球体に編んでいます。
外側のフレームと内側の居室と二重構造に見えます。
巣の中に稲穂の先を巻き込んでいるようで、居ながらにしてお米が食べられそう。
巣の材料は稲だけのようで、よそから木の葉や小枝などを運んでいない。
と、ここで、気づきました。
鳥じゃなくて、カヤネズミ、なのか?

 

稲刈り前の田んぼを歩くと、籾が散らばっていることがよくありました。
鹿でも入っているのかと思っていたのですが、散らばっていたのは籾ではなく籾殻で、
お米だけをじょうずに食べて、籾殻を散らかしていたカヤネズミの食後の風景だったのかもしれません。
もっとも滋賀県立大学環境学部の最近の調査では、カヤネズミは稲をそれほど食べず、
スズメノヒエやイヌビエなどの雑草を食べているとの報告があります。
モンペでこの巣が見つかるのは除草剤を使っていない田んぼです。
抜くのが追いつかないヒエがイネに寄り添うようにしてあるので、食住環境がよいのでしょうか。

稲刈りが終わって秋が深まったころ、巣を離れたカヤネズミがどこにいるのか、
探してみようと考えています。

稲を刈りました(2017年9月2日)

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この田んぼは除草剤を使っています。コンバインで刈って天日干しにはしません

 

晴れた空に雲が走り、突然、バケツの底が抜けたような雨。
昨日も、きょうも、明日も、雨が降ります雨が降るという8月が過ぎました。


そして9月早々、かろうじて晴れの日が続いたというか、短時間大雨が降らなかった日が続いた第一土曜日、五つある田んぼのうちのひとつを刈りました。
今年は田植えが早かったので、稲刈りも早い!

 

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次に刈る予定の田んぼ二枚です

 

普通の長靴で入っても歩けますが、田んぼの四隅は土が水を含んで「じゅるい」ので、長靴でそおっと歩いても2,3cmは沈みます。

数日後には雨の予報。しかも三日連続の雨マーク。

その雨が上がった後では今よりよい状態は期待できないだろうと、残る四つの田んぼのうち天日干しの田んぼ二つを残して、その雨までの平日に稲刈り必至となりました。

週末だけの農業では対応できない自然の成行きです。

 

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黒豆はまた少し背が伸びました

黒豆の畑では、今のところどの株も元気に育っています。
黒豆は花が咲く頃から水が必要なので雨が降るのは構わないのですが、畝の間に水が溜まらないように水はけには気を配ります。
そうはいっても、じょうずには畑を作れず、いつも、雨が降ると水が溜まります。
今年はなんとなくうまくいっているようです。

なんとなく、です。