干し草マルチ(2018年6月10日)
干し草
今年は干し草を敷く時期が遅れて水の中は草ぼうぼう。どれが苗やら---状態
田んぼや畑などの周りは一年を通じて草刈り必須。
刈った草は、夏であればすぐに乾いて(枯れて)かさかさになります。
乾いた草はおもに耕さない田んぼに運んで敷き詰めます。
除草剤の代わりの草抑え。
田んぼに干し草マルチ。
干し草は時間をかけて水に溶け、真っ黒な液がじわっとにじみ出るようになります。
モンペでいう「消化液」。化学肥料の代わり。
かなり厚めに敷きます
おおっ!苗の存在が
子供のころにはあたりまえにあった「肥溜め(野壺とも)」と同じ匂いが漂います。
匂いについては2017年5月4日のブログ「UNKO!の匂い漂う田んぼ」を参照ください。
野溜めは英語で「Honey bucket(ハニー バケツ)」。
そういえば去年、この田んぼにはハエではなくハチがぶんぶんと飛んでいました。
みずかき(2018年6月9日)
休憩中のみずかき
みずかきの時期となりました。
みずかきというのはモンペのスタッフによる愛称で、一般には水田中耕除草機の名があります。
中耕というのは作物が育つ途中で根のきわの土を浅く掘り起こすことで、田んぼでは除草が目的です。
詳しくは2012年6月のブログを読んでください。
みずかき前
みずかき後
ヒエやコナギなど、稲にとっては寄り添ってほしくない草をみずかきで除草します。
ですが、水かきが通るのは条間(縦列)だけで、株間(横列)に残る雑草は手で抜きます。
抜いてはぐいと土に埋め、抜いてはぐいと土に戻し。
6月の一週間、夜明けから日暮れまで、雨が降っても、田んぼに入ります。
この田んぼはそうやって10年を数えました。
最近では、田植機の後部に装着できる除草機もあって、少ない労力で除草ができるようになっています。
「そろそろ考えなあかんかなぁ」「そだねぇ、歳とったしね」
というのも、今年は除草剤を使おうかとの話が出ました。
無農薬とか有機認証とかを考えていたわけではなく、
防虫や病気予防の薬、除草剤、肥料などは石油をベースとした化学製品が多いので、
石油に依存しない田んぼをひとつ残してみたいねと始めて10年。
田んぼも皆も同じように歳を重ねるわけで。
年年歳歳人同じからず。
これは重大なモンペ危機!だったのかもしれません。
おつかれさま
みずかきを終えて見上げる空は、天気予報がうれしくもはずれて晴天なり
田面に浮かんでいる赤い浮き草はアゾラ
イネは分蘖(ぶんげつ)します。
一本のイネから20本前後の茎が出ます。
一本のイネの苗が分蘖してここまで育ちました。
少し背が高くややひ弱な印象が否めないのは、水が深かったせいでもあります。
ここからの成長を見守ります。
黒豆畑の畝立て(2018年5月26日)
好天が続いて土が乾いていると作業はラク
今年も黒豆を作ります。
畑を耕して畝を立てます。
畝を立てるのは水害から作物の身を守るためです。
畝と畝の間が「谷」。
畝に降った雨は谷に流れ出ます。
谷に降る雨や畝から流れ出た水がとどまらず畑からスムーズに排水されるよう、
畑を整備する必要があります。
これがなかなか難しい。
モンペにとってはまだまだ至難の技です。
畑に影が長く伸びるころ、朝から始めた畝立て作業も終わりに近づきます
鍬で谷の土を上げながら目につく石も拾います。
目につくどころではないのですが。
無数にあります。
石のように堅い土の塊もありますが、やはり持ってみたらわかるもので、
少しひねるようにするとぼろぼろと砕けます。
ところが、なんやこれ?
土の塊の中に卵が。何の卵?
どうやってこんなシェルターを作ったのだろう。
それとも、地上の草に産みつけられた卵がどういうわけかこんな風になったのか。
一日の疲れが押し寄せて、考えるのも調べるのも億劫になり。
持ち帰り検討となりました。
とにもかくにも、今年も黒豆を植えることができそうで、やれやれです。
耕さない田んぼの田植え(2018年5月20日)
苗は30cm間隔で植えます
モンペにはとても小さな田んぼが一枚あります。
耕さない田んぼ。不耕起です。
地面は堅く、水を張ってもぬかるまず、普通に歩けます。
去年の稲の切り株に今年の苗を植えたいところですが、
微妙にずれます。
地面も切り株も堅いので、束ねた割箸や短い鉄の棒などでぐりぐりと穴を開け、
そこに苗を入れてきゅっと土を寄せます。
小さい田んぼながら、田んぼが夕焼けに染まるころに終わるのが習わし(笑)。
この田んぼの田植えが終わって、モンペの田植えは終了です。
田んぼに山の影が落ち始めるとそろそろ夕方
「影に追いつかれたね」「そだね--」
道行く人に「陸稲(おかぼ)?」と声をかけられ。
いつの時代にまで遡っているのかとも。
水田を作る技術がなかったころ---、
縄文時代の中頃?6千年前?
稲作の歴史の糸は紡がれております。
田植え(2018年5月3・4日)
モンペの田植えはフランス菊の咲く頃
モンペの田んぼは5枚。3日はその中の一枚に苗を植えました
去年、ご近所さんから乗用の田植機を譲り受けました。
田んぼの面倒を見てくれまいかとの相談があり、
引き受けると同時に田植機も到来。
去年から田植えがラクになりました。
まかない畑に咲くパクチーの花越しにアゾラ田
モンペがここで農業を始めておよそ10年。
一度も除草剤や防虫、病気予防などの薬を使っていない通称「アゾラ田」。
今年は諸般の準備整わず、水を張るのが遅れたせいかアゾラの姿はなく。
アゾラは田面に広がると光を遮るので田んぼの雑草の成長を抑えます。
このままだと草抜きにかなりの労を強いられます。
最後の一枚の田植えも間もなく終了
5月4日に3枚の田んぼの田植え終了。
残る一枚、小さな不耕起(耕さない)田の田植えは来週の予定です。
ベニシジミがあちこちでひらひら(風が強くて焦点定まらず)
田植えが終われば草刈りに追われます。
黒豆の畑を作りにかからねば---という時期でも。
まかない畑ではタマネギもニンニクもクルメユタカも育っています。
一週間に一度、モンペからの報告を欠かさないようにと思います。
冬来りなば春遠からじ(2018年1月27日)
1月27日の朝。玄関を出たら雪景色
家の横のまかない畑も雪化粧
モンペトクワは冬籠り。
黒豆の鞘をもぎ、
鞘を割って豆を出し、
唐箕(とうみ)で塵芥などを除き、
六角形の金網を流用した篩(ふるい)にかけ、
大きさによって選り分ける。
冬の訪れから年が明けて今も、週末は黒豆業務。
栗の剪定士さんとともに
毎年1月中旬に栗の剪定を行います。
今年は黒豆業務に時間を取られ1月26日に。
栗の剪定士さんの指導を受けながらとはとても言えない、まだほんのひよこ。
午前中は日差しもあって暖かかったのですが、午後から雪がちらちら。
1月26日の剪定を終えた栗の畑。この後、雪は真横に流れ始めました
そして翌日の栗の畑。一晩で雪景色
一冬に二回ほど、週末に雪が積もります。
去年の2月14・15日は、この地で22年ぶりの大雪になりました。
振り返ると、2016年を除いて2012年から2017年まで、2月に雪が積もっています。
節分を前にこれからが寒いとき。
大事なく過ごせますように。
冬が来るなら、春遠からじ。
黒豆になりつつ---(2017年11月12日)
畑に残った黒豆の葉を手で落として---
豆だけにします
葉を落として---
豆だけにします
枯れた葉が自然に落ちて豆だけになるまで畑に放っておくのですが、今年は台風21号の雨風の影響で傾いた株もあり、そのままにしておくと土にふれた鞘は水分を含んで中の豆が発芽してしまいます。
ロープがきちんと張れていればよかったのですが、
谷に溜まった水がすぐにはけるように畑を整えておけばよかったのですが、
諸々、いたらないことが重なって、今年は葉を手で落とし、この後、刈り取って、逆さまにして干しました。
鞘の中で乾いて、まん丸の黒豆になるのは年が明けてからです。