かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

くり園の虫退治(2018年7月29日)

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こんにちは、かえる店長です。ここはくり園です

 

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本日はカミキリムシやコウモリガなど虫退治の日

 

いずれも木部を食害し、孵化した幼虫が深く食入して木を枯らす原因になります。
くりの木の根元あたりをよぉく見て回ります。
木屑がこぼれていたり、木屑が穴を覆っていたりすると可能性大。
針金をそおっと穴に入れて、中にいるであろう虫を刺殺します。

 

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針金に幼虫がついて出てくることもあります

 

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ここ!ここ! えっ、どこ?

 

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これもそうかも---

 

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入る? かなり深い---

  

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イガが大きくなりました

 

週末には必ずモンペに帰り、農作業をしていると言っても、
毎週くり園を見て歩くことはできず、草刈りを適時に行うことができません。
病害虫の防除はやっぱり草を刈ることが大切。
することをしないと虫食いだらけになり、くりの木は枯れます。
ほんとのところ、カミキリムシなどの虫の侵入に気がつかず、枯れるであろう木もあります。
やらないことの結果の厳しさが身にしみる今年の夏です。

黒豆畑の土寄せをしました(2018年7月28日)

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ひょろひょろに見えます。実際ひょろひょろ

 

連作三年目の黒豆の畑です。

定植して三週間が過ぎました。

不安をまとう心では、育ちがよくなくひ弱に見えます。

葉も虫に食われて穴が目立ちます。

この日、東から西に向かって西日本を横断するという希な進路をとる台風12号が間近に迫り、土寄せをすることにしました。

中耕培土です(2014年8月23日付のブログ参照)。

 

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管理機と呼ばれるちっちゃい耕耘機で谷の土をほぐします

 

土寄せをするには土がいるのでまず谷の土をほぐします。

ほぐれた土で埋まった谷にもう一度管理機を通して谷の土を上げ(谷上げ)、それから、黒豆に土を寄せます。

 

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仕上げは一株ずつていねいに土を寄せてゆきます

 

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土寄せ前

 

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土寄せ後

 

曇り空といっても気温は高く、立っているだけで汗が流れます。

熱中症予防のために30分動いたら休憩としつつも時間の経過とともに20分でしんどくなります。

酸素薄い---。

 

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台風どこ行ったんや---

 

途中で空が暗くなることもあったのに、いつの間にか晴れ間が広がって。

雨、降ってほしいなぁ。

土寄せ終了。

黒豆畑の土寄せをしました(2018年7月28日)

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ひょろひょろに見えます。実際ひょろひょろ

 

連作三年目の黒豆の畑です。

定植して三週間が過ぎました。

不安をまとう心では、育ちがよくなくひ弱に見えます。

葉も虫に食われて穴が目立ちます。

この日、東から西に向かって西日本を横断するという希な進路をとる台風12号が間近に迫り、土寄せをすることにしました。

中耕培土です(2014年8月23日付のブログ参照)。

 

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管理機と呼ばれるちっちゃい耕耘機で谷の土をほぐします

 

土寄せをするには土がいるのでまず谷の土をほぐします。

ほぐれた土で埋まった谷にもう一度管理機を通して谷の土を上げ(谷上げ)、それから、黒豆に土を寄せます。

 

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仕上げは人の手で

 

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土寄せ前

 

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土寄せ後。空模様がアヤシイ

 

曇り空といっても気温は高く、立っているだけで汗が流れます。

熱中症予防のために30分動いたら休憩としつつも時間の経過とともに20分でしんどくなります。

酸素薄い---。

 

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台風どこ行ったんや---

 

途中で空が暗くなることもあったのに、いつの間にか晴れ間が広がって。

雨、降ってほしいなぁ。

土寄せ終了。

二層高気圧 日本列島を覆う(2018年7月13日)

7月13日の金曜日
この日が猛暑の始まりでした。

 

明け方の薄闇に、遠く近くヒグラシの声が響くころ、

冷んやりとした空気の中で目が覚めます。

モンペの夏の夜は肌布団がなくては体が冷えます。
田んぼに囲まれていることもあってエアコンなしの夏を過ごして11年。

ところが12日の夜、寝苦しくはないものの、縁側からいつものような夜風はなく。
13日の朝は少し暑さを感じて目が覚めました。 

早朝からうだるような暑さ。

そして本日は「平成30年度 丹波市くり振興会の総会および研修会」。
10時に公民館に集合し、前年度に剪定を行ったくり園で結果を確認します。

このとき、くりの木陰で立っているだけなのに汗が流れて全身ずぶ濡れ状態。

「尋常ではないかもこの暑さ---」

頭から吹き出るような汗、ぽたぽたと顎から落ちる汗、頬を伝う汗---。

見上げる空は白っぽく、息を吸っても酸素薄く、

熱中症が他人事ではないと、初めて感じた日でした。

 

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くりの木陰で害虫の説明

 

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くりの害虫クスサン(蛾)の繭。この中で蛹になります

 

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くりの新芽にクリタマバチの幼虫が寄生してできた虫こぶ。被害を受けた芽は伸びず、花芽をつけません

 

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ネスジキノカワガ。被害を受けると大部分の毬が落ちます

 

丹波市くり振興会は昭和52年9月に発足し、平成29年度で40周年を迎えました。
モンペは今年度(平成30年度)から会員になりました。
くりの苗木を植えた平成24年当初から入会したかったのですが、
週末だけの農業では研修会など会の事業に参加できずユウレイ会員になるおそれあり。
しかしくりの木が大きくなって、
剪定にも専門的な知識と時間が求められるようになり(これまでもそうでしたが)、
害虫の駆除や病気の予防にも細かい神経を配る必要があります。
くり園の平穏無事を守るためには自身がしっかり勉強をしなければと、
剪定士の資格取得というゴールを設けて歩き始めることにしました。
できない理由を連ねるのではなく。
成らぬは人の為さぬなりけり、です。

ということで7月13日の金曜日はモンペにとって記念日になりました。
そして後の18日、気象庁の担当者が「命にかかわる危険な暑さ。できる限りの対策を講じてほしい」と異例の言葉を使い、猛暑への注意を呼びかけた、早期猛暑の始まりの日でもあったのです。

スイートコーンもぎの朝は眠い(2018年7月11日)

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4時16分。ヒグラシが鳴き始める時間。眠い

 

スイートコーンは昼間に光合成を行うなど生長のために活動しています。
そのエネルギーに使われるのが糖分。
夜間に自らせっせと糖分を作り、日中の活動のために溜めます。
夜明け前に収穫したスイートコーンが甘い理由です。

 

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夜が明けてきました

 

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本日の出荷分およそ120本

 

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美しい。ヒゲ一本が実一粒

 

スイートコーンってトウモロコシのことでしょう?
スーパーに売ってるよ。
珍しくないし。
などなど----。
黒豆の枝豆ほど喜ばれず反応もかんばしくなく。
それでもまぁ、お願いしようかしらと。
ところが、
あまいあまいあまい、あまいわぁ。
と、再度の注文をいただいてもスイートコーンの収穫時期は五日ほど。
小さな畑ということもあって既に行き先は決まり、続けての注文は受けられず。
ごめんなさい。

スイートコーンというと「夏休み」の印象があります。
麦わら帽子、半袖Tシャツ、半パン、首にタオル。
そして縁側でかじるトウモロコシ。
決してスイートコーンではありません。
懐かしい夏休み。
モンペの夏休みはあっという間に終わりました。

黒豆を畑に移植(2018年7月8日)

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黒豆のお引越し、ほぼ終了

 

天気が回復に向かいつつある8日。
黒豆を畑に定植しました。
豆科の連作(同じ畑で続けて栽培すること)は生育が不良になり収量が減る、枯れるなどの障害が出やすいのですが、
モンペでは同一の畑で今年3回目の栽培になります。

連作障害には大きく二つの原因があります。
ひとつは、連作により特定の病原菌が土壌中に増殖する土壌病害。
収量が伸びません。
もうひとつは「忌(いや)地現象」とも呼ばれるもの。
根から出る青酸配糖体などが生育を阻害することがわかっています。
青酸配糖体というのは植物性の毒です。
豆科の場合「忌地現象」が発生しやすく、3〜5年の間隔で輪作を行う必要があります。
なのになのに三年目。

これにはちょっとしたワケがあります。
定植の際、掘った穴に木灰をぽいっと放り込んで、苗を植える。
そうすると連作障害が起こらないと村の長老曰く。
毎年宣う。
しかし、それは土壌障害対策であって忌地現象は防げるのだろうか---。
そもそも、畑の代替案はなかったのか---。
まぁ、ここでは語り尽くせない事情がありまして、長老のご意見に従うことに。

 

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大雨の後の谷には水が溜まり足元どろどろに

 

木灰をぽいっ、苗を植える。木灰をぽいっ、苗を植える。
ひと畝20株ほど植えると、この作業が辛くなってきます。
そこで、木灰をぽいっぽいっぽいっと先に放り込んで苗を植えてゆく。
これも、次第に面倒くさくなってきます。
行ったり来たりすると、谷に溜まった水で土をこねることになり、足元ぐちゃぐちゃ、歩きにくい。

 

来年は直播しよか---のつぶやきが出たところで、今年の黒豆の引越し終了。

大雨特別警報(2018年7月7日)

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氾濫した川ではなく、田んぼです

 

7月7日(土)の01時22分。
緊急速報メールが鳴り響きました。
枕を並べて---という形ではありませんが、4人の枕元で一斉に。
07時20分にこの日2度目の緊急速報メール。
08時40分には隣接の篠山市役所から
『【緊急】市内全域に避難勧告発令』の緊急速報メールが届きました。

前線の影響で記録的豪雨に見舞われた4年前(2014年)の8月16,17日を思い出し、
たいへんなことになりませんようにと祈るほかなく。

 

モンペ界隈では今回の西日本豪雨による被害はありませんでした。
しかしながら、田んぼの稲が水没する被害を受けた地域も少なくありません。

写真は洪水に見舞われた田んぼです。
モンペからクルマで15分ほど。
この雨が降るまでは分蘖期を迎えた稲が青々と育ちはじめ、風に吹かれて波打つ景色が広がっていました。

 

農業は自然との共存。
自然が牙をむけばひとたまりもありません。
それでも人は、多種の感情を後に残して、前を向きます。

できることから、できることを、モンペもそうありたいと思います。