草引き懸命
草引き懸命
胸騒ぎのこしつき
いよいよ田んぼの草引きです。
アゾラ絨毯のあちこちからコナギが顔をのぞかせているので、
その下はどうなっているのか。
覚悟はできているとはいえ、不安。
ところが、アゾラの下にコナギはなく、
水面下でも降り積もったように土を覆っていました。
その土も、ふわふわ、とろとろとしていて、
イ(イグサ)もヒエも頼りなく浮いている感じで、
たとえはまったく逆なのですが、
糠に釘、暖簾に腕押し状態で引けました。
何の抵抗もない。
「これはイトミミズが増えたからです」と番頭さん。
いやぁ、じつに、ものすごく、うれしそう。
久々の番頭登場であります。
餅米の田んぼの草引き。
この田んぼは不耕起なので草はそんなに生えません
少しずつですが、当初の目標だった不耕起を目指して、
大きな田んぼも昨年は稲刈りの後、鋤かずにおきました。
ほんとうはその後に水を張り(冬期堪水といいます)、
それにより草を抑え、イトミミズを繁殖させるという方法なのですが、
田んぼの状態が悪く(整備が行き届かず)、水がもれる一方なので、
堪水はあきらめたのです。
鋤かなかったからなのか、今年、田植え前に水を張ると、
去年以上にイトミミズがあちこちで動き始めました。
土を食べ、耕し、土(糞)を出すので、草は芽吹こうとしても、
土をかぶって成長を妨げられます。
カルガモが水掻でばちゃばちゃと水をかきまぜるのと同じです。
で、土は、ふわふわ、とろとろになります。
イやヒエが根を張ろうとしても、イトミミズがどんどん耕すので、
土はやわらかくつかめない。
成長を阻害するということになるのでしょうか。
そこに、外来種といえどもアゾラが広がって、
コナギのはびこりが抑えられたようです。
でも、この先、まだわかりません。
ぬか喜びとならないように気を引き締めています。
珍しい品種「フログランテ」。キュウリです。
ぬめっとした食感がおもしろく、甘い。ソリッド
ミントも花をつけました