栗林草ぼうぼう カナブンぶんぶん(2014年6月8日)
写真に向かって左の畝から草を刈り、あと二畝。
汗、だくだく
先週、栗の葉に芋虫や卵を発見。
「葉の裏に卵がびっしりです」
「葉が柿の葉寿司のようになっています」
「中身は寿司ではなくて芋虫やさなぎです」
「そのさなぎを蟻が食べています」
「クモがやたらと巣を作っています」
「その巣に小さな羽虫がかかっています」
などなど、騒然とする栗畑。
芋虫は蝶や蛾の幼虫で毛がないものの総称ですが、
毛のあるものもいるし、鮮やかな色やカラフルな模様のものも。
「西洋モンでしょうか、なんか気持ちわるぃ…」と番頭さん。
で、書生がせっせとこしらえている「トウガラシ液」の出番。
焼酎にトウガラシを浸した真っ赤な液をかけながら、退治しました。
やれやれだったのですが、それから一週間。
今度は小さなコガネムシがすべての栗の木でごそごそ。
「コガネムシは金持ちだぁ♪」どころか栗には害虫です。
で、手でつまんで取った成虫はトウガラシ液のボウルの中へ。
200匹は下らないカナブンがボウルの中でうごめく光景は、ぞっ!
栗の葉にはトウガラシ液を散布して。
あっち行っておくれ。
先週の芋虫退治の際、草は足首までも伸びていませんでした。
一週間でこの背丈に
刈れば、ああすっきり!に見えますが…。
※注意!写真の右下に長い生き物が写っています。
みーさんかもしれません。
苦手な人はこの写真は見ないでください
草を集めていると鳶が、ばっさぁっ!とタッチアンドゴー。
羽ばたきの音にものすごく驚いて振り返れば、
何かをつかんで、あっという間に遠ざかりました。
(写真のみーさんではなかろうか)
草を刈っていると、カエルがつかず離れずでうろうろします。
芋虫やミミズや小さな羽虫やトカゲとかが現れては、ごそごそと逃げます。
カエルはそれを狙い、鳶はカエルなどを狙います。
鳶は高い空から急降下します。
だから、作業に夢中になっているとすぐそばに降りてくるまでわかりません。
突然、大きな羽ばたきの音がして、顔を上げたときには舞い上がっています。
草を刈っていると、たいてい鳶が頭上の空高くに現れます。
この日もくるくると輪を描いていました。
「視力いいのだね」
「鼓膜、破れないのかなぁ」
「こまく、ないでしょ」
刈った草は集めます。
畝のへこんだところや栗の木の根もとに置きます。
枯れると土に還ります
じつは、集めた草の中がカナブンの幼虫のゆりかごになっていたのです。
成虫は産卵場所として有機物を好むと書物にあります。
「有機物でない土って地球上にフツウにあるんですか」。
隣で約一名が突っ込んでおりますが…。
カナブンの幼虫はカブトムシやクワガタに似ています。
ボディサイズが大きいので、コガネムシだとは気がつきませんでした。
幼虫は、一匹見つけたら10匹はいるぜ!らしいです。
カナブンの防除は幼虫の捕殺が基本だそうです。
成虫が卵を産みにこないように考えねばなりません。