被害報告その3 栗畑(2014年6月21日)
雹で落ちた花やかろうじて枝についている花も。
数日後、枝に残っているように見えた花も枯れました
今年の冬、凍害に見舞われた栗の木。
思い切って剪定し、姿は小さくなったものの、持ちこたえて春を迎えました。
その栗の木にも雹は容赦なく
栗の花、葉、小枝が散乱。
白いものだけでなく、茶色の長細く縮れたようなのも花です。
痛々しい
栗は、苗木を畑に定植してから数年は、凍害で枯れることを覚悟しなければなりません。
凍てつく真冬を越して春先の水ぬるむころ、
寒の戻りや名残雪、遅霜が凍害を誘うようです。
打つ手はないことはないのですが、今はまだ、さまざまに検証中で、
確かなデータが得られるまでは人工物的な細工はしないと決めています。
凍害に遭った栗は枝先から黒くなり、遠目に見てもおかしいことがわかります。
黒くなった部分の皮を少し剥ぐとアルコール臭が漂います。
この匂いが凍害のサイン。
そこで、黒色を帯びず、アルコール臭がしない箇所で枝を落とします。
剪定をしても凍害が止まるとは限りません。
次の週末には幹近くまで進んでいることも。
木そのものを助けるために、大胆に枝を落とします。
小さくなっても枯れずに残り、短い枝に新しい芽が吹き、葉が青々と茂り、そして花をつけた栗の木の姿に、胸をなでおろしたのも束の間でした。
それでも、栗畑に草は生え、羽虫は飛び、卵を産み、芋虫は葉を食べます。
栗の木がここにある限り、その栗の木の次の稔りのために、せなあかんことはせなあかん。
草を刈り、集め、トウガラシ液を散布し…、来年の秋に向けて、せなあかんことをします。