こえきくときぞあきはかなしき(2014年9月27日)
夜な夜な鹿が山から下りてきて。
小豆畑に入って葉を食べます
そこで、畑に網を張りました
稲刈り、稲扱きの間に、草茂る小豆畑
いつものことですが、草、抜きます
ああ〜、果てしないぃ〜、草を抜き続けぇ、えええ〜
先週末の夜はストーブを出そうかというほどに冷えました。
この週末の日中は夏に逆戻り。
季節が行ったり来たりで咲く花もおかしい。
金木犀の香りの下でシロツメグサが咲きます。
それでも、午後3時ごろになると空気が冷えるのがわかります。
そろそろ秋です。
そして、そろそろ鹿のランデブーの季節。
秋の奥山で、紅葉を踏み分け鳴く鹿の、せつない気持ちがわからんことはありませんが、モンペトクワの庭で夜中に鳴くのはやめてほしい。
その声とともに、月を逆光に黒々とした影が縁側のガラス戸に映って、飛び起きます。
山から下りて、庭や田畑を突っ切るのはいつものことでしたが、これまで被害なく過ごしてきたことがもしかしたら奇跡。
今年初めて小豆畑が鹿の害に遭いました。
網を張って防御。
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき
百人一首にある有名な歌です。
農村は秋は稔りの時期だから忙しくて幸せな季節。
だからさぁ、現実対応が優先で、♂鹿が♀鹿を呼ぶ声に我が恋を重ね合わせて、悲しいわぁ〜なんて心が動くはずもないから、これは都会に住む貴族の感覚から生まれた歌という、解説があります。
ですが、農村だって鹿の害に遭えば「秋は悲しき」です。
稔りの秋はまだまだこれからなのですから。