かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

水鳥が泳ぎました(2017年6月3日)

f:id:kaeru-tencho:20170608151157j:plain除草剤を撒かない田んぼはアゾラやイチョウウキゴケが田面を覆っています

 

モンペの田んぼには幾つかの種類があります。
1:植える直前の苗に防虫・病気予防等の薬を施さない
2:田んぼに除草剤を使わない
3:田んぼに化成肥料を入れない
4:田んぼを耕さない(不耕起)

写真の赤い田んぼは「4」を満たしていませんが、耕したり稲を刈ったりの機械に頼る作業は別にして、石油に依存しない田んぼです。
さまざまな薬や化成肥料などその多くは石油に由来しています。
身近なところではレジ袋や化粧品もそうです。
以前は紙・木・土を材料としていたモノが今はプラスチック・ナイロン製がとてもあたりまえ。
石油は便利なのです。
農業も石油に依存しています。
石油に頼らない農業ができるだろうか、そんな田んぼが一つでもあったらいいな。
そんな思いからいろいろ試している田んぼがこの赤い田んぼです。
ところが---

 

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水鳥が泳いだと思われます。苗が沈没しています

 

田んぼに水鳥が入ると、おとなしく泳いでいても田面に波紋が広がります。
それだけでなく、田面をびっしりと覆うアゾラをぐいぐいと押し分けるようにして泳ぎます。
アゾラは厚みがあって重いので、苗はアゾラの波をかぶるとアゾラの下に潜り込んでしまいます。
小さな苗はアゾラをはねのけて顔出すことができません。
雨が降ってアゾラの層が薄くなると自然に顔を出すのですが、そろそろ、助けねば。

 

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夕暮れの風に畦のチガヤがそよぎます

 

今年のホタルとの出会いは5月28日でした。
急に気温が上がったこともあり、数日前に飛び始めたようです。
その後、気温が下がり、姿を見せず。
年々数が減っているように感じるのは草刈りのタイミングなんです。
川や水路の周辺が草に覆われる5月、羽化したホタルがそこにいて、飛び立った後は大切なすみかになるそうです。
なので、この時期の草刈りNG!
毎年試みようとするのですが毎年失念。ホタル、ごめんなさい。