かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

カヤネズミの巣?(2017年8月26日のこと)

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黒川紀章の空中カプセルのようです

 

ある日あるとき、稲刈り前の田んぼの中を歩いていたら、ナンダコレ?
鳥の巣なのかなぁと、そのときは不思議なほどに興味がわかず。
その後も毎年、稲刈りの後の田んぼを歩くと、ころっ、ころっと転がっていました。
田んぼには”ミ(巳)ーさん”がいるので卵が狙われたり、アオサギにヒナが食べられたりしなかっただろうか___。
無事に巣立っているとよいなと、もぬけの殻を見て思っていました。

ところが今年、それほど距離を置かずに二つ発見。
団地化の始まりか?
心ざわざわ。
ナンダコノキモチ♩

 

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ネズミだって高床式。地震にも強い免震構造

 

よぉく見るとものすごく器用。
稲の葉を切り離さずに細く裂いて、球体に編んでいます。
外側のフレームと内側の居室と二重構造に見えます。
巣の中に稲穂の先を巻き込んでいるようで、居ながらにしてお米が食べられそう。
巣の材料は稲だけのようで、よそから木の葉や小枝などを運んでいない。
と、ここで、気づきました。
鳥じゃなくて、カヤネズミ、なのか?

 

稲刈り前の田んぼを歩くと、籾が散らばっていることがよくありました。
鹿でも入っているのかと思っていたのですが、散らばっていたのは籾ではなく籾殻で、
お米だけをじょうずに食べて、籾殻を散らかしていたカヤネズミの食後の風景だったのかもしれません。
もっとも滋賀県立大学環境学部の最近の調査では、カヤネズミは稲をそれほど食べず、
スズメノヒエやイヌビエなどの雑草を食べているとの報告があります。
モンペでこの巣が見つかるのは除草剤を使っていない田んぼです。
抜くのが追いつかないヒエがイネに寄り添うようにしてあるので、食住環境がよいのでしょうか。

稲刈りが終わって秋が深まったころ、巣を離れたカヤネズミがどこにいるのか、
探してみようと考えています。