みずかき(2018年6月9日)
休憩中のみずかき
みずかきの時期となりました。
みずかきというのはモンペのスタッフによる愛称で、一般には水田中耕除草機の名があります。
中耕というのは作物が育つ途中で根のきわの土を浅く掘り起こすことで、田んぼでは除草が目的です。
詳しくは2012年6月のブログを読んでください。
みずかき前
みずかき後
ヒエやコナギなど、稲にとっては寄り添ってほしくない草をみずかきで除草します。
ですが、水かきが通るのは条間(縦列)だけで、株間(横列)に残る雑草は手で抜きます。
抜いてはぐいと土に埋め、抜いてはぐいと土に戻し。
6月の一週間、夜明けから日暮れまで、雨が降っても、田んぼに入ります。
この田んぼはそうやって10年を数えました。
最近では、田植機の後部に装着できる除草機もあって、少ない労力で除草ができるようになっています。
「そろそろ考えなあかんかなぁ」「そだねぇ、歳とったしね」
というのも、今年は除草剤を使おうかとの話が出ました。
無農薬とか有機認証とかを考えていたわけではなく、
防虫や病気予防の薬、除草剤、肥料などは石油をベースとした化学製品が多いので、
石油に依存しない田んぼをひとつ残してみたいねと始めて10年。
田んぼも皆も同じように歳を重ねるわけで。
年年歳歳人同じからず。
これは重大なモンペ危機!だったのかもしれません。
おつかれさま
みずかきを終えて見上げる空は、天気予報がうれしくもはずれて晴天なり
田面に浮かんでいる赤い浮き草はアゾラ
イネは分蘖(ぶんげつ)します。
一本のイネから20本前後の茎が出ます。
一本のイネの苗が分蘖してここまで育ちました。
少し背が高くややひ弱な印象が否めないのは、水が深かったせいでもあります。
ここからの成長を見守ります。