かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

不安を抱える黒豆の枝豆(2018年10月8日)

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久しぶりに晴れました

 

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黒豆の枝豆収穫体験ツアーのお客さまを迎えるので黒豆の畑の草抜き中

 

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10月8日の黒豆。鞘が育たず枯れています

 

豆は連作障害を避けるために3年続けて同じ畑では作りません。
なのに、わかっているのに、モンペは今年連作3年目となる畑を黒豆の畑としました。
(2018年7月8日のブログを参照ください)
スタッフ間でつのる不満、納まらない不平が積載オーバーとなり、収集つかずの結果。
不満、不平はやがて不安の暗雲となり誰の心にも垂れるようになりました。
それでも8月中旬までは連作の障害現れず。
ところが---。
今年の夏は一滴の雨も降らない酷暑、その後の台風、そして日照不足で、
モンペの畑だけでなく一帯の黒豆畑に異変が現れたのです。
モンペでは、日照りの後に大雨に見舞われると葉がポロポロ落ちる(ことがよくある)という症状が現れました。
黒豆の花は葉の分岐点につくので、葉が分岐点からぽきりと折れると花も落ちます。
かろうじて残っても花を育てる葉がない。
さらに黒豆の産地としての共通項が日照不足。

光合成が十分でなく豆を養えない---。
収量は例年の3割減と地元紙に載りました。

 

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鞘の数が少なく、ふくらんでいません

 

 まもなく黒豆の枝豆解禁となるこの日、村の人に出会うと黒豆の話に。
豆の鞘の数は、
「二本で一本分あったらええほう」
「軽トラにどっさり積んで、もいだら、掌ぶんくらいしかあらへん」
そして、いつまでたっても、
「ふくらまへん!」

 

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秋の空を見上げて、またもため息

 

モンペの連作障害は「黒豆にとって悪天候」の陰に隠れたように見えますが、
原因を作った私は畑を歩くたびに後悔と反省の日々でした。
それほどに黒豆の姿は痛々しい。
畑の谷が雑草で密林状態になったのも、
いつもなら黒豆の影が谷を覆い草を抑えるのですが、
今年は背が伸びなかったから。
毎年楽しみに来ていただくお客さまへの責任のなさも痛感。

一部始終をモンペの世話役の長老(モンペが勝手にそう呼んでいます)に話したら、
がははと笑って「来年、畑替えよか!」と背中をばこんと叩かれました。

はい。