かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

夏の終わりのモンペトクワ(2019年8月25日)

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黒大豆の畑。いまのところ順調に育っています

 

真夏の日中に畑に出る人はおりません。
しかれども、モンペの週末農業は季節に関係なく日中も外に出ます。
これまではそうでした。
しかれども、今年は午前中と、午後3時を過ぎてから気温と相談しながら動きました。
10分も経たないうちにシャワーを浴びたようになります。
30分でしんどくなります。
命を粗末にしてはいけません。

そんなモンペもお盆が過ぎると決まって朝晩が肌寒くなります。
一刻を争う国際社会の重要課題「気候変動問題」を今年は恐ろしく感じ、
秋になっても気温が下がらなかったら---と不安だったのですが、
夜風冷たく、縁側のガラス戸を開けたままでは眠れない夜を迎えた日は、
うれしかった。

そんなこんなで息も絶え絶えの夏が過ぎ、
週末ごとに稔りのモンペのご報告ができるようになりました。

 

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黒大豆の花。強い雨風が花を落とさないか心配な時期

 

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栗のいがも大きくなってきました

 

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そろそろ稲刈りです

 

秋雨前線の影響で雨が続き、田んぼが乾かず、稲刈りは長期戦になる模様。

9月になったら一週間ほど晴れの日が続くことを祈るモンペです。

昆活とくり園の草刈り(2019年7月7日)

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雨覚悟で草刈り

 

今年はモモノゴマダラメイガよりもネスジキノカワガが大量に発生しているとの情報あり。どちらもめずらしくはないのですが、モモノゴマダラメイガのほうが果実害虫のなかでもごく普通に存在し被害が大きい昆虫です。

 

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 ネスジキノカワガの虫糞  ネスジキノカワガの成虫


ネスジキノカワガは第一世代の幼虫が伸び始めた葉や枝を食害し、第二世代の幼虫が幼い毬に穴を開けて糞を外に出しながら侵入、毬の中を空っぽにします。
被害初期が現れるのは6月中旬から。

手当てが遅れると7月下旬には大部分の毬が落ちます。

 

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 モモノゴマダラメイガの虫糞      モモノゴマダラメイガの成虫

 

モモノゴマダラメイガも第二世代の幼虫がくりの実を食べます。
直径7cmほどの毬に好んで産卵し、幼虫期は毬を食べますが、成長すると実の中へと食べ進み、白い大粒の虫糞をさかんに出します。

 

くり園の草刈りを怠らず。
根元から枝先までよく見て、卵、幼虫、成虫を見つけたら捕殺する。
毬をひとつひとつ観察して食害に遭っていたら園から出す。
生理落果の毬も拾って園から出す。
まだまだ続く昆活です。

頑張る。

黒豆の引越し準備(2019年7月6日)

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6月23日の朝。今年の発芽率は例年の95%以上をかなり下回っています

 

6月16日に黒豆をセルにまきました。
四日ほどで発根し、一週間後の23日には茎が伸びて豆が土の中から出てきました。

 

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雨は降らないものの突然空が暗くなりぽつりぽつりと。かと思えば---

 

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薄日が差して晴れ間が現れる---の繰り返し

 

苗の引越し先の畑に苦土石灰をまいて耕し、定植の準備。
空は灰色だったり鉛色だったり。
畑の土は重くはないけど軽くもない。

去年まで米しか作ってこなかった田んぼ(写真:上)で今年は黒豆を作ります。
この一枚では毎年の黒豆収穫体験のツアーのお客様を迎えることがかなわないので、
もう一枚、黒豆用にと畑を耕しています。
去年の連作障害を反省しての畑の移動。
耕して、畝を立て、雑草を処理してと、お天道さんのご機嫌に左右される作業で、週二日の農業はほかにやらねばならぬこと山積みで、雨が降れば、土が乾いていなければ、次週へと持ち越され---。
加えて土を動かすのは機械の力を借りてもしんどいことも。

なので、なにをするにも「よっこらしょっとぉ!」と大きな声で腰を上げ、士気を鼓舞し、臨むようになったきょうこのごろ。
今年はたくさんの豆が稔りますように。
頑張る。

昆活してるって(2019年6月29日)

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平日は大阪で勤め人。
利用する大阪メトロのホームで香川照之さんが呼びかけます。
「昆活しようぜ!」
してるって---。

今年のくり園は昆虫のパラダイス。
梅雨に入ってもぱらぱらとしか雨は降らずの水不足懸念。
けど曇り空続きで日照不足。
湿度高く、土乾かず。
そこらじゅうキノコとカビだらけになりそうな。
そんな環境が昆虫(正しくは昆虫の卵と幼虫でしょうかもしくは産卵)には適しているのか、とにもかくにも丹波市内のくり園は被害甚大。
だからね「昆活しようぜ!」の香川照之さんに出会うたび、
「うちにきてよ」ってつぶやいています。

くり園で昆活(2019年6月22日)

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くりの雄花と雌花です

 

くり園の草を刈り、虫退治活動の一日。
もんぺでは「昆活」と呼んでいます。
くりの木を見て回り、幹や枝に卵があれば、たたいてつぶす。
葉に産んでいたら葉をちぎり、たたいてつぶす。
ケムシやイモムシがいれば捕殺。
木の表面に産卵痕を見つけたら樹皮下に卵があるので、たたいてつぶす。
ふ化した幼虫が樹皮下に侵入して木屑を排出したり、
入り口をふんや木屑のまんじゅうでふさいでいたりしているのを見つけたら、
樹皮の上からたたいてつぶし、穴に針金などを入れて刺殺する。
ふんを排出している被害部をていねいに削り取り、幼虫を捕殺。
卵、ケムシ、ハムシ、コガネムシなど、くりにとって害虫のパラダイスにならないように、まずは耕種的対策をとります。
ムシたちはすごい勢いで新しい葉を食べ、木部を食べ、樹幹の中心にまで侵入します。
ムシの防除を怠るとくりの木はやがて衰弱し枯れます。
くりを育てるのはほんとうにたいへんです。

でも、頑張る。

稗、ひえ、ヒエ(2019年6月20日)

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農作業中に写真を撮るのはなかなか難しく。スマホを落とさないように---

 

水かきで条間を耕した後、いよいよヒエを抜きに田んぼに入るシーズンがやってまいりました。
今年のヒエの伸びの勢いはすさまじく、苗がヒエの林に隠れています。
救済が急がれます。
見渡してため息。
「行」以外のなんであろう。
国際救助隊に救いを求めたい。
ところで、国際救助隊は隊員を募集しているけど、救助してほしいとき、どうやって呼んだらよいのだろう。
たぶん、心の中で祈るのやろな---。

 

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ヒエとイとコナギが苗の根に絡んでいます

 

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気温上がらず、吹く風冷たく、ヒエ抜きには楽な一日ではありました

 

一反ほどの田んぼ。

ヒエ抜きはまだまだ続きます。

黒豆をまきました(2019年6月16日)

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チガヤが風に揺れるホタル舞う季節となりました

 

毎年6月中旬に黒豆をまきます。
セルトレイを利用して三年目。
ポットに豆を一粒づつ。
根がでる「へそ」を下向きに。
今年も500個を超える数をまきました。

 

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黒豆をまいたトレイに水をたっぷりと

 

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鳥が遊びに来て豆をほじくらないように新聞紙をかけます

 

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新聞紙の上からもう一回水をかけます

 

豆は同じ畑で作ると連作障害に見舞われます。
二年が上限で三年連作はもってのほか。
ですがもんぺは昨年、同じ畑で黒豆三年連作という許されない行為に出ました。
つまり暴挙。
(2018年10月8日のブログ参照)
案の定、黒豆の収穫量はがたん!と落ちました。
それで今年は黒豆のためにと、違う畑を二箇所、耕しました。

畑への定植は二週間ほど先になります。

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ガクアジサイが咲き始めました。ミョウガが隠れて育っています