夜盗虫(ヨトウムシ)現れる(2016年7月30日)
しおれている黒豆一株ごとに水を遣り、濃縮酵素の散布もご近所の方の力を借りて一週間が過ぎた7月30日のこと。
持ち直しつつ、それでもダメージは大きかったんだ、と不安が漂う黒豆の畑。
なんでだろなんでだろ、なんとなくなんとなく、枯れていく枯れていく、というような気配をにじませる畑には、新たな問題が発生していました。
夜盗虫です。
夜盗虫は夜間に活動して葉を食べます。
食べ尽くします。
葉脈だけが残るという無残。
キャベツなどは食用部分がなくなることもあります。
大量に発生すると夜の畑にガサガサガサと葉を食べる音が響き渡るほどだといいます。
なんとなくなんとなく枯れゆく気配をにじませていたのは夜盗虫の発生でした。
葉がレースのようになり、かろうじて立っているだけのもの、葉がなくなりかけて養分を作る光合成ができずに枯れようとしているもの。
大丈夫そうな株の新しくつけた芽を広げると、そこにもいます。
このまま何もしないでいればムシは隣へ隣へと食べ移り、黒豆は全滅するかもしれない新たな恐怖。
葉がレース状になり透けています
夜盗虫がつくと葉は縮れたようになります。縮れた葉を広げると中にいます
新しくつけた葉の中にも
夜盗虫は黒豆のほとんどの株にいました
これまで、黒豆には発生したことがなかっただけに、気づかず。
元気がないのは定植時のダメージが大きかったからだと、ムシの存在に思い及ばず。
なんて、あほなんだろう。
その夜、懐中電灯を手に薬剤を散布しました。
夜盗虫に気づいてくださったのは、やはり、モンペをずっと支えてくださっているご夫婦でした。
ご自分の畑や田んぼのように、柴犬iちゃんの朝夕の散歩の折に見てくださっています。
今年はそのやさしさが一層深く心に染み入ります。
田んぼも、黒豆の畑も、栗の畑も、丁稚のまかない畑も、今年は多くの問題を抱えました。
初めて、私では無理かもしれないとうつむきそうになっています。
辛い秋を迎えることになりそうですが、丁稚二人がたくましい心の持ち主なので、これを成果として、同じことを繰り返すことのないようこの夏を乗り越えます。