稲を扱く(2020年9月12日)
雨が降りそうで、やばい---
扱くは「こく」と読みます。
何かの間にはさんだり通したりして引っ張り、まわりに付いているものを取り除く、と新明解にあります。稲を扱くというのは穂に付いている籾を取るという意味で、つまり脱穀。
昔は千歯扱きとも千把扱き(せんばこき、せんばこぎなど)とも呼ばれた脱穀機が使われていました。
扱いています。千歯扱きではなくコンバインで
稲刈りの時期を迎えてからというもの、それまでモンペの空だけ雨降らずだったのが、モンペの空のみ雨が降るようになりました。
今年のひこばえはたくましい
お米は一年間保存するのでカビが発生しないように水分量は15%と決められています。水分計で測定して15%を超えるようであれば乾燥機に入れて風をあてることにしました。明日からまた雨続きの予報なので。
落穂拾い
絵画を「読む」フランス人の中には嫌悪する人もいたといわれるミレーの落穂拾い。ミレーが描く農民が集めているのは麦ですが、バインダーで刈って、稲架をして、稲を扱くモンペでも、稲穂が田んぼに残ります。刈り残したり結束が緩んで抜けたり、脱穀のときに穂の位置がある程度そろっていないと、籾が付いたままコンバインから吐き出されたり。
そんなこんなで飯碗何杯もにもなろうという落穂をそのままにしておけるわけがなく。落穂拾いとなります。
一反ほどの田んぼですが、稲刈りから脱穀まで、稲架をするとなるとそのたびに田んぼの中をかなり歩くので、田んぼが時に果てしなく広く感じます。
なので「やたらひろい」田んぼで「おちぼひろい」。
今年も呪文のように唱えながら。