かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

日照りの夏の稲刈り(2020年8月29日)

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今年は稔りの「秋」ではなく---

 

長い梅雨が明けた後、もんぺとくわに訪れた夏は亜熱帯の如く。

連日最高気温が30℃を超え、夕方になっても空に入道雲はなく、日照りが続きました。

草木も人も枯れます。

もんぺが米作りを始めて十数年、これほど暑い夏は初めてです。

それでも夜はひんやりとした風が家の中を抜け、睡眠が妨げられることはありませんでしたが、米にとっては人間よりも厳しく過酷な夏となりました。

 

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バインダーが刈った稲の束を拾うたびに汗がぽたぽた

 

もんぺの稲刈りは毎年畔に彼岸花が咲くころ。

なのに今年は9月を迎えずにしての稲刈りです。

稔ってしまったのだから刈らねばなるまい。

ここにいたって、明日あたりから空模様があやしい。

しかも台風が南の海上から雨雲を引き寄せ北上。

コンバインならあっという間の稲刈りもバインダーで刈って稲架(はさがけ)となれば---。

気温は30℃を超え、皆、へろへろになりました。

 

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既に日は西に傾いているというのに容赦のない日差し

 

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いきなり空模様があやしくなり、遠くでごろごろ---

 

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一日では刈りきれず、本日はここまで

 

石油に依存しない米作りをと、

除草剤、病気予防、害虫駆除、化成肥料などなどを使わずに、

一反ほどの田んぼ一枚だけでもなんとかならんかと、

ヒエを抜きコナギを抜き続けた十数年。

今年で最後にしましょうかという声もあり。

来年のことは来年考えるとして、この後二日をかけて稲刈り終了。