かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

ホタルが飛びました(2016年5月28日その1)

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この草の穂が白くなる頃、ホタルが飛びます

 

先週の22日。畦道で丁稚がこの草を見つけました。
穂は、まだ赤い色をしていましたが、この草が現れるとホタルの季節。
それから一週間が過ぎて穂が白くなり始めたと思ったら、ホタルが飛びました。雨が降る前の風の強い夜でした。
翌日は雨の中、庭の柿の葉に止まって光っていました。
雨の夜のホタル‥、ざわざわ‥、危機的なものを感じます。

 

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田植え後二週間。強い風を受けてひょろひょろです

栗の花が咲きました(2016年5月22日)

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栗の花の芽がどんどん伸びて、花が咲き始めました

 

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栗畑に「土の助」を入れて、土の表面を浅く鋤きます

  

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ひと仕事、終わり

 

これからの季節は草刈りに追われます。
あっちの田んぼの畔、こっちの畑の法面、水路に沿って…と、刈っても刈っても草が伸びます。
草ぼうぼうになるまで放っておくと、刈払機での草刈りも気が滅入ります。
なので、草が猛々しく伸びる前に土の助で浅く鋤きながら草を抑えます。
いつもというわけではありません。ほかの急ぐ作業がないときに、時々。
土の助は耕耘機ほど力がないので、事前に長く伸びた草を手で抜きます。
刃が草に負けて土を鋤かないからです。
本日は栗畑に土の助を入れました。
夕方になると涼しいね。
影が真横に伸びて丁稚の姿も少し赤く染まります。
おつかれさまでした。

栗 枯死(2016年5月22日)

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二年続けて凍害対策の株ゆるめを施しましたが、枯れました

栗が凍害に遭って枯れるのは栗が背負う運命みたいなものだと、覚悟を決めて臨んだ栗の栽培。

凍害は幼木を中心に発生しやすく、栗畑によっては70〜80%が枯死するという報告もあります。

苗木を定植して「4年生」となった一昨年の秋。さてさて、いよいよ、凍害に遭いやすい樹齢を迎え、この冬を過ぎて来年の春に何本が残るのだろう、手立てはないのかと、栗畑を眺めながら、ただただ、どうしたもんじゃろのぉ…。
そんなある日のこと。
「株ゆるめ」で凍害を抑えることができるとの朗報が届きました。

栗の凍害対策の確立を目指して、兵庫県および岐阜県、(独)農業・食品産業技術総合研究機構の関係機関が連携し、凍害発生の抑制技術の開発に取り組んできた結果、「株ゆるめ」が効果ありということに。
兵庫県立農林水産技術総合センターの農業技術センター農産園芸部の主席研究員の方、丹波農業改良普及センターの方、栗農家の方々などなどが、モンペの栗畑に集まって、株ゆるめ実演会が開催されたのが2014年の11月でした。
「絶対!に枯れません」とおっしゃっていましたが、世の中に絶対はありません。

この春、モンペの栗畑では、一部の芽や枝に、主枝や主枝に準ずる亜主枝の一部に、地上部の半分以上にと、樹によって被害の違いはありましたが、かなりの本数に凍害を確認。樹全体に及ばないように、凍害部分の枝を切り落としましたが、4本が枯死となりました。
畑の排水性や養分など土壌の条件にも凍害発生のリスクが潜み、凍害を助長するムシの存在もあります。
しかし、誰もが、絶対に枯れへんという言葉を信じたかったのです。
枯死の栗の樹の肌は土気色をしています。命が尽きた色。
切ない思いでいます。

 

田植え完了(2016年5月21日)

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最後に残った一枚の田んぼは手で植えます

 

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小さな田んぼですが丁稚ふたりで半日かかりました

 

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太陽が西の空に傾いて、田んぼが黄金色に染まります

 

モンペには耕さない小さな田んぼが一枚あります。
耕さないので土はかたくて歩いても沈みません。
しかし、土がかたいので従来の田植機では、歯が立たず。
専用の田植機はありますが、手が出ず。
なので、手で植えます。
割箸などで穴を開けながら苗を植えます。
時間がかかります。
丁稚ふたりががんばりました。
これで、今年の田植えは完了です。
やれやれ、です。

ブドウ摘果(2016年5月15日)

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一つの枝にブドウの房は一つが法則

 

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摘果します

 

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丁稚、悲しむ

 

栗畑の端っこに植えたブドウの樹。
ほったらかしで野生に近い過酷な育ち方でも、三年もちました。
昨年はこのブドウの樹のブドウでワイン造りを試みました。
細く頼りない樹ですが、今年も一つの枝にいくつもの房が生りました。
そこで、摘果。
一つの枝には一つの房を。
そうでないとエネルギーが分散して実が育ちません。
大きなブドウの樹でも同じです。
摘果した実をかじるとブドウの香りがします。

犬矢来(2016年5月15日)

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犬矢来ならぬ鳥よけです

 

大型連休から一週間が過ぎて、クルメユタカの莢がかなり膨れてきました。
来週を楽しみにしている丁稚が「番頭さんたいへんです!」と血相を変えて走ってきます。
聞けば、地面にもっとも近い莢がひとつ、食いちぎられていると。
莢がぱかっと2つに分かれて、中の豆がひとつもなく、莢の下部にくちばしでくわえて引きちぎったたような痕跡が。
カラスかも…。即席ですが犬矢来っぽいのを試みました
しばし、実験。

 

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モヒートの季節に向けてミントも緑色が深くなってきました

 

さて、来週末は、一つ残る田んぼの田植え。
恒例の手植えです。

田植え 長い一日でした(2016年5月14日)

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今年から一枚増えた、お宮さんのふもとにある八幡田

 

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乗用式の田植機なら楽なのですが、モンペは人が田植機の後をついて歩く自走式

 

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田んぼが黄昏色に染まるころ…

 

本日、三枚目の田植えです。
苗を植える前には田んぼの水を抜きます。
深水(ふかみず)だと苗が浮きやすいからです。
田植え前の代掻きで大切なことは、土の厚みに偏りがなく、でこぼこがないように田面を平らにならすこと。水を張ったときの水深が田んぼ一面で均一になることを理想とします。

そして、田植え前に水を抜くと、田面がのぞく所もあれば苗が水没するほどの水たまりができる所もあり。代掻きの状態が白日の下にさらされる…です。

三枚目の八幡田は畑として利用されていましたが、お米を作るのは初めてではないか?と、界隈の人の記憶も定かではありません。故に「田んぼ作り」から始めました。

長く水を張っていない田んぼは水が漏れ、水が抜けずの相反する困難で立ち向かってきます。毎年お米を作っていても田んぼの状態を維持するのは難しい。

お米作りは水の管理といわれるのは、田植えまでの田んぼの出来具合で決まります。