稲を刈る(2017年9月15日その2)
バインダーのタイヤを湿田用に替えています
コナギやヒエなどの雑草を抑えてくれたアゾラ
繰り返す短時間大雨、夏の強い日差しは遠ざかり、乾かない田んぼ。
やわやわの田面は、幅広で六角柱のタイヤに替えたバインダーは進みます。
が、人の脚では歩行困難。
水かきがあればよかったなぁと、ぼそり。
水かきでは歩けませんが。
台風18号の雨風に倒れないよう、足元にも杭を打ちました
タツは、先週に刈った上の田んぼに二筋組みました。
下の田んぼから上の田んぼに稲の束を運ぶのはしんどいのですが、
下の田んぼはじゅるいのでタツの足元が軟弱で、倒けます。
これまでにも倒けました。
倒けたタツを見ると悲しくなります。
修復は一層疲れます。
まして台風18号が来るというので、上の田んぼにタツを組むことにしました。
二筋分刈ったところで、じゅるくて歩けなくなり、作業終了。
明日は台風18号とは関係のない雨。
残りは次の週末に。
ガンバリマス。
タツを組む(2017年9月15日その1)
今のところ晴れ
何度か往復していると---
空は鉛色めいて---
まるで夕方の空気感
16、17、18日の三日間で天日干しにするお米の田んぼを刈る予定でした。
ところが、もともと天気予報が雨模様のところへ台風18号が来るという。
はなからあきらめの週末でもあったのですが、なんぼなんでも台風はない。
少しでも刈っておこうと15日の金曜日に出動。
まずはタツと呼ばれる稲木を組みました。
雨降る前に稲を刈る(2017年9月5日)
朝から今にも降り出しそうなあやしい空模様の下、一枚目の田んぼの稲を刈る
二枚目の田んぼの稲も刈る
残るは天日干しにするお米の田んぼ二枚。
うち一枚は一反三畝(いったんさんせ)、もう一枚は一畝三歩(いっせさんぶ)。
ここで、面積の単位のおさらいを。
一反は300坪、999㎡。
一畝は30坪、99㎡。
一歩は1坪、3.3㎡。
というわけで、一反三畝をバインダーで刈ってはさがけするのは、けっこうたいへんな作業になります。
毎年お手伝いがやってくるのですが、今年は"やや三名"で刈ります。
三名ではなく"やや三名"。
二名ときどき三名だったり、二名のち三名だったり、です。
がんばります。
カヤネズミの巣?(2017年8月26日のこと)
黒川紀章の空中カプセルのようです
ある日あるとき、稲刈り前の田んぼの中を歩いていたら、ナンダコレ?
鳥の巣なのかなぁと、そのときは不思議なほどに興味がわかず。
その後も毎年、稲刈りの後の田んぼを歩くと、ころっ、ころっと転がっていました。
田んぼには”ミ(巳)ーさん”がいるので卵が狙われたり、アオサギにヒナが食べられたりしなかっただろうか___。
無事に巣立っているとよいなと、もぬけの殻を見て思っていました。
ところが今年、それほど距離を置かずに二つ発見。
団地化の始まりか?
心ざわざわ。
ナンダコノキモチ♩
よぉく見るとものすごく器用。
稲の葉を切り離さずに細く裂いて、球体に編んでいます。
外側のフレームと内側の居室と二重構造に見えます。
巣の中に稲穂の先を巻き込んでいるようで、居ながらにしてお米が食べられそう。
巣の材料は稲だけのようで、よそから木の葉や小枝などを運んでいない。
と、ここで、気づきました。
鳥じゃなくて、カヤネズミ、なのか?
稲刈り前の田んぼを歩くと、籾が散らばっていることがよくありました。
鹿でも入っているのかと思っていたのですが、散らばっていたのは籾ではなく籾殻で、
お米だけをじょうずに食べて、籾殻を散らかしていたカヤネズミの食後の風景だったのかもしれません。
もっとも滋賀県立大学環境学部の最近の調査では、カヤネズミは稲をそれほど食べず、
スズメノヒエやイヌビエなどの雑草を食べているとの報告があります。
モンペでこの巣が見つかるのは除草剤を使っていない田んぼです。
抜くのが追いつかないヒエがイネに寄り添うようにしてあるので、食住環境がよいのでしょうか。
稲刈りが終わって秋が深まったころ、巣を離れたカヤネズミがどこにいるのか、
探してみようと考えています。
稲を刈りました(2017年9月2日)
この田んぼは除草剤を使っています。コンバインで刈って天日干しにはしません
晴れた空に雲が走り、突然、バケツの底が抜けたような雨。
昨日も、きょうも、明日も、雨が降ります雨が降るという8月が過ぎました。
そして9月早々、かろうじて晴れの日が続いたというか、短時間大雨が降らなかった日が続いた第一土曜日、五つある田んぼのうちのひとつを刈りました。
今年は田植えが早かったので、稲刈りも早い!
次に刈る予定の田んぼ二枚です
普通の長靴で入っても歩けますが、田んぼの四隅は土が水を含んで「じゅるい」ので、長靴でそおっと歩いても2,3cmは沈みます。
数日後には雨の予報。しかも三日連続の雨マーク。
その雨が上がった後では今よりよい状態は期待できないだろうと、残る四つの田んぼのうち天日干しの田んぼ二つを残して、その雨までの平日に稲刈り必至となりました。
週末だけの農業では対応できない自然の成行きです。
黒豆はまた少し背が伸びました
黒豆の畑では、今のところどの株も元気に育っています。
黒豆は花が咲く頃から水が必要なので雨が降るのは構わないのですが、畝の間に水が溜まらないように水はけには気を配ります。
そうはいっても、じょうずには畑を作れず、いつも、雨が降ると水が溜まります。
今年はなんとなくうまくいっているようです。
なんとなく、です。
黒豆の今(2017年8月30日)
黒豆の花が枯れて莢がつきはじめました
畑を眺めると畝と畝の間が見えないほど葉が茂っています
6月中旬の播種から約2か月が過ぎました。
今年は夜盗虫の大量発生もなく元気に育っています。
お盆が過ぎた8月20日、畝の草を抜き、土を寄せ、黒豆が倒れないように杭を打ってマイカ線を張りました。
真夏の空の下ではけっこうしんどい作業です。
じつは---、
8月18日の深夜3時頃と午後4時頃、恐ろしいほどの雨と切れ目のない雷がモンペを遅いました。
雨が上がると黒豆は45度の角度で全部が東に向かって傾いていたのです。
壮絶、目が点、黒豆を作り始めてこんなことは始めてだと柴犬iちゃんちのご主人。
根が土の上に出なかったのが幸い。
一日経ち、二日経つと、黒豆は自分の力で元に近い姿に戻りました。
そこで前述の20日の作業となったので、寄せる土はなお重く。
それでも、持ちこたえてくれたことに、しんどいことは忘れて、うれしい。
これから莢が大きなって豆が一人前に育つまでおよそ2か月かかります。
大過なく過ぎてゆくことを祈ります。
8月のもんぺ(2017年8月27日)
夕方6時ごろ、アゾラの田んぼでヒエを抜いています
8月の毎週末とお盆の間、もんぺの作業は主に草刈りと草抜きでした。
表に出ればそれだけで汗でずくずく。
(ずくずく=関西地方の方言だそうです。「びしょびしょ」とほぼ同義かと)
なので、ご近所の方々は夏は早朝に、午後は遅い時間から作業をされます。
しかし、もんぺでは一週間分の作業に二日で臨むので朝から日暮れまでフルタイム操業です。
当然、作業のタイミングがずれるので、せんでもええことをせんならんことになり、
手が余計にかかる羽目にも陥ります。
田んぼや畑は日照条件のよい場所に広がっています。
とてもあたりまえで、とてもありがたいのですが、それをうらめしく思うのが8月。
熱中症や日射病に気をつけながらも、へろへろ、へとへと、くたくた、そして、ずっくずっく。
黒豆の畑の畝の草抜きを終え、夕方からヒエ抜きに入った田んぼでは次第に手元があやしくなり、ヒエの穂先と稲穂の色の区別がつかず、田んぼ一面が色を失って行きます。
空には西に傾きかけた三日月がくっきりと。
田んぼから出て畔を歩く足元もおぼつかず。
こんなふうにして8月のモンペの一日は暮れ、そんな8月が過ぎようとしています。
栗も大きくなりました
黒豆の花は、今年は例年より早く咲きはじめたように思います(8月11日頃)
8月26日の夜、前夜とは打って変わって夜風が冷たくなりました。
27日の朝は空が高く風はさらり。
日中の暑さは変わらないものの「体がゆだる」ようなしんどさが消えました。
気圧配置が変わったか。
もんぺとくわに秋の気配。