黒豆発芽(2018年6月30日)
520粒、播きました
6月中旬が黒豆の播種(種まき)の時期になります。
去年から省力化を図りセルトレイを利用しています。
今年の播種は例年よりやや遅く6月23日。
一週間もしないうちに一つ二つと発芽して、
一週間後には播いた種520個の発芽を確認。
次の週には畑に移し植えます。
水かき族の卵(2018年6月19日)
カルガモの卵でしょうか
田んぼの水の様子などを見ながら畔を歩いていたら、三つの田んぼの畔が交差するところだけ草が刈られずに。
なんでかな?と草の中をのぞいてみたら---。
卵が11個。
田んぼに水鳥が飛来することはありますが、巣を見たのは初めてです。
巣の周りの草を刈ると親鳥は戻ってこないといわれています。
ですが、草を刈る前にまず巣があるかないかを確認する、という作業はなかなかできません。
巣を見つけたとしても、草は刈りたいし。
カラスやアオサギ、ニョロニョロ、キツネもいます。
卵は食べられてしまうのかもしれません。
保護のタイミングを逸している可能性も、あり。
これも水かき族にとってはサバイバルのひとつなのでしょうか---。
ゴールドラッシュ(2018年6月18日)
雌花の金色のひげ(絹糸)一本が一粒
ご近所の農家さんにお願いして、モンペの畑のひとつでスイートコーンを作っていただいています。
モンペの関係者の一人が、スイートコーン収穫体験をしてみたいと言い出して。
スイートコーンはモンペがある春日町の特産品で、夏の贈答用として人気があります。
品種はゴールドラッシュ 83日タイプ。
金色に輝く粒がぎっしり並んでいるのでゴールドラッシュ。
茎の先端のススキの穂のような雄花が花粉を落とすと---
下にいる雌花の絹糸(けんし)が受粉
金色のヒゲは粒の一つから一本が伸びているので、粒とひげの数は同じになります。
粒の数は品種により異なるものの、だいたい600粒ぐらいといわれています。
スイートコーンは夏が旬の食べ物。
粒の黄色が太陽の色のようで元気をもたらしてくれます。
収穫は7月10日あたり。
そろそろ、です。
くりの花(2018年6月17日)
今年のくりの花の開花は昨年より二日早く、平年より七日早いそうです
くりは一本の木に雄花と雌花をつけます。
花はふさふさとしたモールのような穂になって咲くので花穂と呼びます。
花(の)穂と書いて「かすい」。
90〜150個の雄花が集まってふさふさを形成し、雌花は花穂の基部に1〜3個つきます。
すべての花穂に雌花がつくのではなく、雄花だけをつける雄花穂(ゆうかすい)と、雄花と雌花の両方をつける帯雌花穂(たいしかすい)があります。
雌花の中には子房が三つ入っていて、真ん中の子房が先に大きくなり、続いて両側の子房が伸びて受粉、受精します。
イガの中に栗が3個入っているのはこういうわけです。
くりの実が3個入った大きなイガの割合が多くなるように、くり栽培の教養と技術を高めることに日々の努力が求められます。
くりの木陰(2018年6月16日)
草刈りのあとは刈った草を集めます
くりの苗木55本を園に定植したのが2010年の冬。
今年8年目となるこれまでに、
予想外の雹、想定内の凍害、草刈り中の不慮の事故などで7本を失い、生存は48本。
凍害防止対策として行った株ゆるめの影響(モンペでは副次的効果と呼んでいます)で、斜めに傾いている木もあります。
人が座れば隠れることができるほどの木陰ができるようになりました
草を集めながら、枝の分岐点や地上1m内の主幹部をよく観察します。
卵の殻や木屑を見つけたら耕種的防除を行います。
耕種的防除って何だ?です。
簡単に説明すると、
栗園の環境条件を適切に選択し、
病害虫が発生しにくい条件を整え、
発生を抑え、被害を軽くする、ことです。
とくに木屑は、栗の木に大きなダメージを与えるカミキリムシ類が産卵している恐れがあります。
木屑を見つけたら樹皮下に卵がないかを探して「見つけたらたたきつぶす」。
くり栽培のテキストの病害虫防除の欄には、なんとも刺激的な言葉が綴ってあります。
干し草マルチ(2018年6月10日)
干し草
今年は干し草を敷く時期が遅れて水の中は草ぼうぼう。どれが苗やら---状態
田んぼや畑などの周りは一年を通じて草刈り必須。
刈った草は、夏であればすぐに乾いて(枯れて)かさかさになります。
乾いた草はおもに耕さない田んぼに運んで敷き詰めます。
除草剤の代わりの草抑え。
田んぼに干し草マルチ。
干し草は時間をかけて水に溶け、真っ黒な液がじわっとにじみ出るようになります。
モンペでいう「消化液」。化学肥料の代わり。
かなり厚めに敷きます
おおっ!苗の存在が
子供のころにはあたりまえにあった「肥溜め(野壺とも)」と同じ匂いが漂います。
匂いについては2017年5月4日のブログ「UNKO!の匂い漂う田んぼ」を参照ください。
野溜めは英語で「Honey bucket(ハニー バケツ)」。
そういえば去年、この田んぼにはハエではなくハチがぶんぶんと飛んでいました。
みずかき(2018年6月9日)
休憩中のみずかき
みずかきの時期となりました。
みずかきというのはモンペのスタッフによる愛称で、一般には水田中耕除草機の名があります。
中耕というのは作物が育つ途中で根のきわの土を浅く掘り起こすことで、田んぼでは除草が目的です。
詳しくは2012年6月のブログを読んでください。
みずかき前
みずかき後
ヒエやコナギなど、稲にとっては寄り添ってほしくない草をみずかきで除草します。
ですが、水かきが通るのは条間(縦列)だけで、株間(横列)に残る雑草は手で抜きます。
抜いてはぐいと土に埋め、抜いてはぐいと土に戻し。
6月の一週間、夜明けから日暮れまで、雨が降っても、田んぼに入ります。
この田んぼはそうやって10年を数えました。
最近では、田植機の後部に装着できる除草機もあって、少ない労力で除草ができるようになっています。
「そろそろ考えなあかんかなぁ」「そだねぇ、歳とったしね」
というのも、今年は除草剤を使おうかとの話が出ました。
無農薬とか有機認証とかを考えていたわけではなく、
防虫や病気予防の薬、除草剤、肥料などは石油をベースとした化学製品が多いので、
石油に依存しない田んぼをひとつ残してみたいねと始めて10年。
田んぼも皆も同じように歳を重ねるわけで。
年年歳歳人同じからず。
これは重大なモンペ危機!だったのかもしれません。
おつかれさま
みずかきを終えて見上げる空は、天気予報がうれしくもはずれて晴天なり
田面に浮かんでいる赤い浮き草はアゾラ
イネは分蘖(ぶんげつ)します。
一本のイネから20本前後の茎が出ます。
一本のイネの苗が分蘖してここまで育ちました。
少し背が高くややひ弱な印象が否めないのは、水が深かったせいでもあります。
ここからの成長を見守ります。