かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

台風20号の後遺症(2018年8月25日)

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黒豆の根もとのくぼみで動かないトノサマガエル

 

台風20号の上陸に備え、23日に黒豆の畑に杭を打ちに帰りました。
徳島県の東の端をかすめるようにして瀬戸内海を抜け、再び兵庫県に上陸して北上のコース。
980hPaまで勢力は落ちるものの、モンペの西側を至近距離で通るとなると影響は大きくなると予想されます。
次から次へと雲が流れる空の下、風もなく暑い一日でした。

8月24日(金)の午前1時30分ごろ、台風20号が通過。
どどぉーという風の音。
家は揺れました。
壊れるかもしれない恐怖。

翌朝表に出てみると、二階の瓦が飛び、外壁の漆喰が剥がれ落ちていました。
表の小屋の庇が飛ばされ、山から檜が道に倒れて通せんぼ。
黒豆の畑は、東からの暴風にさらされ続け、根元から西に向いてうなだれていました。

 

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しっかり土を寄せました。一株づつ手作業です

 

仕事の都合で大阪に戻らなければならず、黒豆の畑の修復は翌日の25日に。
杭を打ち直し、ロープを張り直し、
一株ずつ、そおっと、なるべくまっすぐに戻して、根もとに土を寄せます。

風でどどどーっと押し倒された根もとには大きなくぼみができています。
その中にトノサマガエルがお風呂に入っているような感じですっぽり。

なんだか癒されました。

 

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花は落ちませんでした

 

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頑張れ!

黒豆の花(2018年8月13日その2)

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紫の花がつきました

 

「花芽のころは葉水(はみず)がいる」といわれます。

花芽は枝の分岐のところにつきます。
写真は水遣りの前ですが、花芽のところの産毛に水の粒が見えます。

今年はここまでからっからっのお天気。

この水の粒、どのようにして集めたのだろう---。

夜露はまだ、朝霧はまだまだ。

空中の水蒸気---。

 

この日は二回目の土寄せ。
土がさらさらでなかなか株元に寄らず。
汗が頭のてっぺんからどっどどどどうと流れます。

土寄せを終えた夕方に水遣りをしました。
ひとつでも多くの花芽を助けたい。

一株にバケツ一杯!と教えられ。

畑の中を歩いて一株ごとに。

人も枯れます。

夏の雲(2018年8月13日)

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二層高気圧が列島を覆ってからの週末の空は、
水蒸気のオブラートで包んだようなぼんやりとした水色。
スミカケしたようなはっきりとしない空の色は「夏の空とは違う---」。

13日の夕方、この夏初めてかもしれない積雲を見ました。
この日から、夜は網戸を開け放っていると肌布団一枚では寒く。

今年の立秋は8月7日〜8月22日。
暦の上では秋が始まり、モンペに赤とんぼが降りてくるのももうすぐ。

シロスジカミキリムシかも?の産卵痕発見(2018年8月12日)

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『木の繊維がほぐれている』という表現がぴったり

 

『シロスジカミキリの産卵痕は地上から1m以下の幹に直径1cmくらいの丸い傷が横に並び、木の繊維がほぐれている』と、テキストにあります。
まったくその通り。

産卵時期は6月上旬から8月中旬とありますが、7月上旬が盛期。

耕種的対策としては『樹皮下の卵をたたきつぶす』とあります。

 6〜7月に主幹部をよぉく見て回り、産卵痕の早期発見がポイント。
しかし発見が遅く、樹皮下から奥へと食入しているようでたたきつぶすには時期遅し。

産卵痕あたりをナイフで削り取り幼虫を捕殺するという対策必須。

こんなところで蝉の羽化(2018年8月4日)

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あれなに?
夜遅くのこと。
星を見ようと納屋に降りたら、
納屋の引き戸のちょうど合わせ目(というのだろうか)に何かいる。
かさこそと動いているようなまったく動いていないような。
近づくと蝉でした。

蛹は何を考えてこんなところに入ってきたのだろう。
引き戸の外側ならまだしも。
蝉になったら樹液を吸わねばならないだろうしと、
蛹にまだしっかりと抱きついている蝉を、蛹ごと表の木に移しました。

くり園の虫退治(2018年7月29日)

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こんにちは、かえる店長です。ここはくり園です

 

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本日はカミキリムシやコウモリガなど虫退治の日

 

いずれも木部を食害し、孵化した幼虫が深く食入して木を枯らす原因になります。
くりの木の根元あたりをよぉく見て回ります。
木屑がこぼれていたり、木屑が穴を覆っていたりすると可能性大。
針金をそおっと穴に入れて、中にいるであろう虫を刺殺します。

 

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針金に幼虫がついて出てくることもあります

 

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ここ!ここ! えっ、どこ?

 

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これもそうかも---

 

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入る? かなり深い---

  

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イガが大きくなりました

 

週末には必ずモンペに帰り、農作業をしていると言っても、
毎週くり園を見て歩くことはできず、草刈りを適時に行うことができません。
病害虫の防除はやっぱり草を刈ることが大切。
することをしないと虫食いだらけになり、くりの木は枯れます。
ほんとのところ、カミキリムシなどの虫の侵入に気がつかず、枯れるであろう木もあります。
やらないことの結果の厳しさが身にしみる今年の夏です。

黒豆畑の土寄せをしました(2018年7月28日)

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ひょろひょろに見えます。実際ひょろひょろ

 

連作三年目の黒豆の畑です。

定植して三週間が過ぎました。

不安をまとう心では、育ちがよくなくひ弱に見えます。

葉も虫に食われて穴が目立ちます。

この日、東から西に向かって西日本を横断するという希な進路をとる台風12号が間近に迫り、土寄せをすることにしました。

中耕培土です(2014年8月23日付のブログ参照)。

 

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管理機と呼ばれるちっちゃい耕耘機で谷の土をほぐします

 

土寄せをするには土がいるのでまず谷の土をほぐします。

ほぐれた土で埋まった谷にもう一度管理機を通して谷の土を上げ(谷上げ)、それから、黒豆に土を寄せます。

 

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仕上げは一株ずつていねいに土を寄せてゆきます

 

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土寄せ前

 

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土寄せ後

 

曇り空といっても気温は高く、立っているだけで汗が流れます。

熱中症予防のために30分動いたら休憩としつつも時間の経過とともに20分でしんどくなります。

酸素薄い---。

 

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台風どこ行ったんや---

 

途中で空が暗くなることもあったのに、いつの間にか晴れ間が広がって。

雨、降ってほしいなぁ。

土寄せ終了。