かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

稲刈りその二と稲架の撤収(2014年14・15日と20日)

f:id:kaeru-tencho:20150804171946j:plain

14日と15日に下の田んぼの稲を刈りました。

上の田んぼの稲扱きが終わったので、稲木はそのまま使います。

下の田んぼに比べて石高は半分です

 

f:id:kaeru-tencho:20150804172605j:plain

 

 

f:id:kaeru-tencho:20150804172055j:plain

20日は稲架の片付けと下の田んぼの稲扱きをしました。

こうして眺めても、下の田んぼの稲架は二列しか使わず…

 

 

f:id:kaeru-tencho:20150804172117j:plain

 

 

f:id:kaeru-tencho:20150804172209j:plain

だてあしの土をぬぐいます。

田んぼの土は外に持って出ないように気をつけます

 

f:id:kaeru-tencho:20150804172219j:plain

たつ、撤収!

 

f:id:kaeru-tencho:20150804172359j:plain

餅米の分だけ稲架を残して、今年のうるち米の稲刈りは終わりました

 

今年、下の田んぼは6月に水が何度も抜け、田面が露出してコナギがはびこりました。

 

こうして思い出して綴るというのも、じつは、気が重いのです。

水が抜けたのは田んぼの維持管理が行き届かず、というのは言い訳で、「しなかった」が正しい。

それでも、いつもなら「何日かかったって、抜く!」という勢いが、露出した田面にあっという間に広がったコナギを見て消散しました。

今年は、水面下の田面を覆うように緑の膜が広がり、糸ミミズやイチョウゴケ、アゾラの繁殖も活発でした。

年を重ねるごとに田んぼの状態がよくなっている(!!!)…。

だから、ひどく、気が沈みました。

その気持ちが6月から胸の底に澱のように溜まり、これではいかんと反省し、

だからどうするかを考えるきょうまでの日々。

丁稚は「来年は水を張るだけでお米作りを一年、休みましょうか」と。

「百姓は米を普通に作っているのがラクなんです。ただ、米では食べてはいけないというだけで」と、畔に座っている私に声をかけてくれるおじいも。

きっと、私は、疲れた顔をしていたのだと思います。

 

f:id:kaeru-tencho:20150804172435j:plain

 

高い秋の空を仰ぎ、唇に冷たい秋の風を感じ、三尾山を眺めながら、

それでも実りの秋を迎えられたことに、感謝。