かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

しいたけもぎ(2017年11月5日)

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黒豆の枝豆収穫体験も発送も終えてほっとしたころ、しいたけが出ます

 

このころ、黒豆の枝豆は葉が茶色に枯れはじめ、鞘も全体が錆色になりつつあります。
この姿で商品として店頭に並ぶことはありませんが、それでも、枝豆としてまだ食べることができます。
これがおいしいのです。こくというか味に深みが出て。
湯がくと、茶色の鞘を通して中の黒い豆が透けるように写ります。
初めて見る人は「これ、食べられるの?」といぶかしく思われるのですが、口にすると「!」となります。
それを狙ってお見えになる客人もあり。
しいたけもぎも嬉々として。

 

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なんでんかんでんもいではいかん」「もぎごろのしいたけの見分け方はね」とレクチャーもまた楽しからずや

 

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ごそごそとしいたけの傘の内側に指を入れて「もぎごろ」を確かめます

 

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うふふ

 

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本日の収穫

 

おもしろくて、ついついもいでしまう客人が、はたと気づきました。
「重さを測って、お金払うのよね」
「このへんで止めといたほうが---、よいかも」

懸命でございます。

 

黒豆の枝豆の発送(2017年10月25日と28日)

今年も黒豆の枝豆収穫体験ツアーのお客さまがお見えになりました。
10月21日と25日です。
21日は台風21号の事前の影響を受けて雨、25日はお天気に恵まれました。

 

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10月25日、ツアーのお客さまが帰られた後、注文いただいた枝豆を発送する作業に早々にとりかかります。複数での作業は楽しいのですが---

 

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10月28日、一人黙々と---。目の前の黒豆の山はなかなかなくなりません

 

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畑から木屋の中に運ばれた枝豆にはかえる店長の姿も

 

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葉や枝を落として束にする前の黒豆。西日に輝いて美しい

 

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今年は豆の粒が大きく、一株にたくさん稔りました

 

発送の作業は早朝から夜遅くまで数日にわたりますが「毎年楽しみにしている」と言ってくださるのがうれしくて。
今年は夜盗虫の大量発生はなかったものの、8月18日の大雨と強風、台風21号など、天候が厳しい年でしたが、束ねた一株にたっぷりの豆が稔っているのを見てほっとしました。

来年も作ります。

栗収穫(2017年10月7日)

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イノシシから守った栗。どや!

 

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きちっと剪定すると数は少なくなりますが大きなサイズが稔ります

 

あれからイノシシは毎夜栗畑に侵入。

新たな侵入口を探し、
蚊遣線香がよいとのことから侵入口と思われる箇所に置き、
唐辛子の粉を網に沿ってまき、
朝昼晩、可能な限り栗を拾って、
イノシシ侵入時の夜中には栗は落ちていない状態を作り、
その場しのぎ的ですが、とにかく今年はこれで。

 

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出荷のための選別作業

 

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秋の稔りに感謝

 

栗の収穫期間は落ち始めるとあっという間です。
10月の上旬にはなくなります。

 

栗は2℃〜0℃で保存すると少しずつ糖度を増してゆきます。
三日で糖度は2倍、4〜6週間で4倍ともいわれています。
常温で保存すると糖度はほとんど変化しません。
家庭の冷蔵庫の場合、なるべく2℃〜0℃の条件に近いところに3、4日置きます。

ついでながら、収穫したての栗の鬼皮と渋皮の間には虫の卵が潜んでいます。
卵は2、3日で幼虫になります。
モンペでは温湯処理を行ってから貯蔵します。

 

栗の収穫も終わって、いよいよ黒豆の枝豆の時期となりました。
今年は無事に育っています。
黒豆の枝豆を食べてみたいと思われる方は連絡ください。
お待ちしております。

天日干しの稲を扱く(2017年10月1日その2)

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久々のカエル店長。藁はよく乾いています

 

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暑いし、細かい藁が飛んでチクチクするし、なかなか終わらないし---

 

 朝、濃い霧に包まれると、その日は晴れます。
この晴れを逃すまい!

霧が上がって露も乾いたころを見計らってイネを扱きました。

稲の穂から米をしごいてかきおとす、脱粒です。

この後、乾燥機で風をあてながら水分量をチェックして、籾擦り。
ようやく今年のお米ができます。 

感謝。

霧海のもんぺとくわ(2017年10月1日その1)

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もんぺとくわが霧の海に沈む季節になりました

 

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稲刈り後一週間。少しずつ乾いています

 

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栗畑も霧に包まれます

 

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黒豆の畑も霧の中

 

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霧に濡れる黒豆の葉。葉から水滴が落ちて足元の土を濡らします

 

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黒豆の鞘の産毛も茶色になってきました

イノシシ侵入(2017年9月26日)

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イノシシが食べました。渋皮を残してきれいに食べています

 

軽トラックのヘッドライトの中、
「ヘッドライト、テールライト、旅はまだ終わらない---」と口ずさむ者もおれば、
「夜のしじまのなんと饒舌なことでしょうか---、こんばんは城達也です」とぼそっとつぶやく者もいて、
心身ともに疲労の極みでもボケることを忘れないというか持って生まれた性質や宿命というか、そうしてようやく終わった稲刈りの翌日、あろうことか、イノシシが入ったぁ!との報。

 

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栗剥きに雇用したいくらい器用に食べています

 

25日は月曜日。金曜日までの五日間は大阪で仕事です。
とはいうもののこれからは栗の収穫期。
栗は毎日、朝昼夜、ぽとぽと落ちます。
落ちた栗をイノシシは食べに来ます。
なので、対策必須。
夜にモンペに戻り、翌日、「ここから入ったらしい」栗畑の一箇所を金属メッシュで囲いました。

こんなにきれいに食べるんだね〜と感心するほど一粒づつていねいに食べていました。

山に樫、櫟、楢の木を植えればよいのだろうか---。

夢語りではなくほんとに考えていかねばなりません。

きょうも稲を刈る(2017年9月24日)

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田植えのときなどにはく長靴(足袋のようにつま先部分がチョキになっています)用に作った田下駄なので、普通の長靴では甲のあたりを縛らないと歩けません

 

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足首を使わずに下駄を持ち上げるようにして歩きます

 

バインダーは進んでくれるものの、人の足はじゅるり、ぬるりと埋まります。
そこで、自作の田下駄を長靴に装着して歩きます。

下駄と呼んでいますが「板」です。
歩きづらく、休憩時の着脱の際には、ふくらはぎから太ももの裏側がつります。

苦行です。

 

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バインダーで刈った稲の束を畔に運びます

 

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畔に積み上げた稲の束。まだ半分くらい。先週刈った稲はからりと乾いて藁の匂いがします

 

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最後の一条を田下駄は行く

 

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稲刈り終了!

 

この後、稲の束をタツに掛け終わったのが19時30分ころ。
軽トラックのヘッドライトを照明にしての作業になりました。
西に傾く細い月を眺めながら我が家へと歩く足元は闇。
終わったぁ---。