かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

みずかきの出番(2019年6月2・7・8日)

 

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もんぺがみずかきと呼ぶ水田中耕除草機

 

今年はヒエの成長がこれまでになく早く、
田んぼを眺めるとどれが苗やらヒエやらという状態です。
田植え四日後には何らかの除草の方法を考えて田んぼに入るのがよいみたいと、
ご近所の方の情報。
毎年田んぼの状態は変わるものの、週末だけの対策で何とかしのいでこれたこれまでとは違い、今年のヒエの成長は追いつけない勢いです。

 

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先端がみずかきっぽいというかくちばしっぽいというか

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三人がかりでほぼ一日を費やします

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みずかきで除草抜けるのは条間のヒエだけ

 

みずかきが通り過ぎた後の苗は「苗だけ」のように見えますが、かなりヒエが寄り添っています。
株間のヒエは、後日、手で抜きます。
早くしないとと焦ります。
苗の根にヒエの根が絡んで苗の発育が阻害されます。
温暖化の影がゆっくりと広がってきているように感じます。

エンドウ豆もぎと黒豆の畑作り(2019年5月26日)

 

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こんにちは、かえる店長です。ジャガイモの葉の上におります

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笊二つ分、もぎました。まだまだ途中

 

もんぺの賄い畑では、今年、エンドウ豆を作るタイミングを逃してしまいました。
来年に植える分だけを残せばよいからもぎにおいでと声をかけていただいて。

この夜は豆ご飯を炊きました。感謝。

 

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久しぶりの耕運機。バッテリーがNGで手動でエンジン始動

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動けば調子はご機嫌

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端っこは土が水を含んで重たい

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畑に山の影が落ちるころ、谷上げ終了

耕運機の後は鍬で土を動かして、畝をかまぼこ形に整えます。
土を動かす作業は疲れます。
でも、今年も黒豆の収穫体験を楽しみにしてくださっている方から、
予約が入り、それを励みに頑張るもんぺの衆であります。

栗の接ぎ木(2019年5月25日)

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ピントが合わず---(5月25日)

 

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剥ぎ接ぎというのだそうです(5月11日)

 

ゴールデンウイーク中に接ぎ木をしました。
4月5日に「くり接ぎ木研修会」があり、
先輩の方々それぞれに経験はもちろんですが「コツ」をお持ちで、
私の前に入れ替わり立ち替わり、細かく教えてくださいました。
くり振興会の会長に「経験のない人いらっしゃいますか」と尋ねられて、
「はいっ!」と元気よく手を挙げたことが招いた事態。

で、5月5日にくり園で接ぎ木を行いました。
もちろん栗剪定士の指導のもと。
接ぎ木は成功し、新しい芽が出て、育ちつつあります。

 

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花がつきました(5月25日)

 

接ぎ木をするということは「枯れた」ということです。
凍害は免れたものの害虫の被害あり、謎の枯死あり。
そして、今年は春になって銀寄の具合が悪く、数本が枯れる事態に。
心が折れそうですが、がんばろ。

不耕起の田んぼにさようなら(2019年5月18・19日)

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不耕起の田んぼの田植え風景(2017年5月8日)

 

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同じく。不耕起だと難なく歩けます(2018年5月20日

 

今年、黒豆の畑は二箇所に作ります。
ひとつは、これまで一度も畑になったことがない不耕起の田んぼです。
もんぺが米を作り始めてから12年(かな)、一度も耕さず薬も化成肥料も施さず。
苗も手で植えていました。
割箸を数本束にして、去年の切り株のあたりに突き刺して、その穴に苗を植える。
しかし、水の管理がとても難しい田んぼで、溜まらない、乾かない。
そこで、昨年の黒豆の連作障害もあって(2018年10月8日のブログを見てください)、
代替地を模索していたところ、満場一致で不耕起の田んぼを黒豆の畑にすることに決まったのです。
決断を迫られた不耕起発起人は決断を下すのにかなりの決断を要しました。
不耕起にさようなら---。

 

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畑が狭くトラクターの方向転換の場所が厳しいのでまずは後進(上)

ラクターの爪を内に向ける「内盛耕」で前進(下)

もうひとつは去年トウモロコシを作った畑です。
どちらの畑もロータリーの爪を内に向ける「内盛耕(うちもりこう)」で粗起こしをします。

内盛耕は耕した後がかまぼこ状になります。

このままで畑づくり完了!としたいのですが、あくまでも粗起こし。
次の週末にはきちんと鋤かねばなりません。

アゾラ広がる田んぼの補植は補色の景色(2019年5月11・12日)

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田植えの後、欠株(苗が植わらずに欠けているところ)に補植をします


今年は桜が咲くころの気温が低く、その寒さが続いたせいか、苗の育ちが遅れました。
背が低い苗あり、スレンダーな苗あり、根の張り具合が昨年に比べるとイマイチという苗もあり。
それが原因とはいえませんが、そういう要因をもんぺはもろに受けます。
普段の田んぼの維持管理、田植え直前の田んぼの整え方、田植えそのもの---、諸々。
まだまだお尻が青い。
そんなこんなで田植機で植えた後の田んぼを見ると欠株が多い。
田植え後の田んぼにはちろちろと水をあてるのですが、苗はそのわずかな水の動きに流されることもあれば、そよぐ風に持っていかれもします。
なので、田んぼに補植に入ります。

 

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もんぺの田んぼのひとつ「八幡田」は除草剤を使っているので浮草のアゾラの姿はありません

 

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慣行農法で米を作っている田んぼにはびこるアゾラ。除草剤を撒いたので緑色だったアゾラが赤く枯れ始めています

 

慣行農法という言葉があります。
「かんこうのうほう」と読みます。
その地域で一般的に行われている生産方式のことで、物の本には『各地域において農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと』とあります。

もんぺが除草剤等の薬や化成肥料を使わずに米を作っている田んぼは、写真の田んぼの下にある一枚だけです。
写真の田んぼは八幡田同様、慣行農法で米を作っています。
なのにアゾラが出ます。
アゾラが無農薬の指標にならないことはエビデンスがありますが、この田んぼを見てもわかります。

アゾラはこれまで、田植えの時期には現れませんでした。
田植えが終わってから田面に広がり雑草を抑えてくれていました。
ところがここ数年、気温の上昇とともに田植え前からアゾラがはびこるようになりました。それも分厚い。
そのために田植え時には水をしっかり抜かないと、アゾラの波が苗を押し流したり苗にかぶさったりしてしまうので、補植とともにレスキューが求められていました。

そうでなくてもすること多いのに---。

ご近所の方々も気にかけてくださって。

今年は稲刈りの後、教えを受けながら、対策を講じることにしています。

 

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右に写っているのが石油に依存しない米栽培の田んぼです


4人で補植に入り夕方に終わりました。

やれやれと見渡せば赤い田んぼに苗の緑が点々と。
「補色やなぁ」と懲りない面々でありました。

晴天の田植え(2019年5月4日)

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アゾラが田面にぴたっと張り付くまで水を落とします

 

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草を刈り、刈った草を集めて「草壺」に敷き詰めるのは日常の作業

 

田んぼの水を落とすために暗渠の水を抜くという(もんぺとしては)暴挙に出ました。
特に浮遊性の水性シダのアゾラが繁殖する「アゾラ田」は、アゾラがぴたっと田面に張りつくまで水を落とす必要があります。
田植機についているサイドフロートが、田植機の前進とともに水を押すので、水だけならどうということはないのですが、アゾラがその波に乗ると植えたばかりの苗を倒してしまうからです。

 

ついでながら上の写真で草を運び込んでいる「草壺」は、伝統的な農業設備「野壺」とニアリーイコールです。

集めた草を、アゾラ田の一方の枕地を草壺として、そこに敷き詰めています。
枕地というのは耕耘機やトラクターなどが切り返す(旋回する)場所です。
切り返すときにタイヤが土を大きくえぐるので深くなりがちです。何度もえぐると土は粘土状になりやすく、深くなるので乾きにくく、双方の関係で稲刈のときに苦労します。

水路から田んぼに入る水はこの草壺に一旦入ってから田んぼへと流れ出ます。
また草壺と田んぼとの間に設けた土の壁には数箇所凹みを作っているので、草壺で水に溶けた草の消化液が田んぼに流れ出します。じんわりと、絶えず。メタン発酵消化液なので、くさい。草だけでこんなに匂うのかというほどです。

黄昏の田植え(2019年5月3日)

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ファイナルラップ

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欠株の点検

 

田植えを予定していた日の数日前から雨となり、田んぼの水がなかなか落ちず。
もともと水溜まらず水落ちずの田んぼですが、
断続的な雨となると、なんぼ溜まらんとは言え満水状態に。
しかもオーバーフローして隣の田んぼに注ぐという事態に。
そして溜まった水は抜けません。
田んぼの管理や取水、排水など、要領が悪いこともあります。
で、この日は二つの田んぼの田植えを済ませる予定だったのですが、
たそがれめいてきたので、本日の田植え、一枚にて終了。