かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

8月のもんぺ(2017年8月27日)

 

 

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夕方6時ごろ、アゾラの田んぼでヒエを抜いています

 

8月の毎週末とお盆の間、もんぺの作業は主に草刈りと草抜きでした。
表に出ればそれだけで汗でずくずく。
(ずくずく=関西地方の方言だそうです。「びしょびしょ」とほぼ同義かと)
なので、ご近所の方々は夏は早朝に、午後は遅い時間から作業をされます。
しかし、もんぺでは一週間分の作業に二日で臨むので朝から日暮れまでフルタイム操業です。
当然、作業のタイミングがずれるので、せんでもええことをせんならんことになり、
手が余計にかかる羽目にも陥ります。

 

田んぼや畑は日照条件のよい場所に広がっています。
とてもあたりまえで、とてもありがたいのですが、それをうらめしく思うのが8月。
熱中症や日射病に気をつけながらも、へろへろ、へとへと、くたくた、そして、ずっくずっく。


黒豆の畑の畝の草抜きを終え、夕方からヒエ抜きに入った田んぼでは次第に手元があやしくなり、ヒエの穂先と稲穂の色の区別がつかず、田んぼ一面が色を失って行きます。
空には西に傾きかけた三日月がくっきりと。
田んぼから出て畔を歩く足元もおぼつかず。
こんなふうにして8月のモンペの一日は暮れ、そんな8月が過ぎようとしています。

 

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栗も大きくなりました

 

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黒豆の花は、今年は例年より早く咲きはじめたように思います(8月11日頃)

 

8月26日の夜、前夜とは打って変わって夜風が冷たくなりました。
27日の朝は空が高く風はさらり。
日中の暑さは変わらないものの「体がゆだる」ようなしんどさが消えました。
気圧配置が変わったか。
もんぺとくわに秋の気配。

田んぼでは穂が出そろいました(2017年7月29日)

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除草も防虫も病気予防も、薬に頼らず。今年もここまで育ちました

 

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黒豆の畑では葉がさまざまな蛾の幼虫に食べられます

 

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唐辛子を漬けて作ったモンペ特性の焼酎を、しゅっ!

 

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葉を折りたたむようにして中に潜む幼虫

 

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見つけたら、しゅっ!

 

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見つけても見つけなくてもすべての株に、しゅっ!

 

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7月15日の土寄せから二週間で畝は草ぼうぼう。もう一度土寄せをします

 

真夏の空の下、畑や田んぼは日あたりがよくて陰がありません。

至極あたりまえのことなんですが___。
通常、この季節は昼日中に外に出ている人はいません。
しかしながらモンペは週末の二日に作業が集中するので時間を選んではいられません。
ビーチパラソルとともに作業をしたい夏のモンペです。

黒豆は元気です(2017年7月15日)

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今年は今のところ元気です

 

モンペではこれまで、黒豆の畑の一角に苗床を設け、芽が出て葉が展開した後に畝に移植していました。
移植栽培はそれなりに利点はありますが、500株ほどの黒豆の引越しはしんどい作業になります。
そこで、今年はセルトレイを利用しました。
『セル成型苗による黒大豆「丹波黒」の省力的移植栽培技術』というらしいです。

●結果
発芽率はほぼ100% (毎年の直播では約90%)
移植後のしおれがない (移植時の断根がないので根を傷めない)
「苗床で一株ずつ掘る係」が不要 (人員削減)
「苗床で一株ずつ掘る係」が移植に回れる (時間短縮)

●注意点
セルトレイの穴(ポット)が小さいと土の量も少ないので灌水を怠るとしおれる。
移植時期が適切でないとひょろひょろの背高苗になる。

 

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移植二週間後の黒豆は背がぐいと伸び、周囲では草もぼうぼうとはびこります

 

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そこで、土寄せをしました。すっきり!

 

今年の黒豆の暦は、
6月18日播種、7月2日移植、15日土寄せです。

土寄せでは、黒豆の苗の一番下の二葉のあたりまで土を寄せ、茎を覆います。
茎から二次的に発生する根の発達を促すのです。

で、ぼうぼうの草は土の下敷きになって枯れます。

 

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草ぼうぼうの荒れ地に見え隠れする黒豆の苗

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土寄せを終えてすっきりと畑らしくなったところで、芽を摘みます

 

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背高のっぽにならず、花がなるべく下の方で咲くように

 

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田んぼでは出穂(しゅっすい)を確認。今年の稲刈りは早いかもしれません

くりのこのその後(2017年7月7日)

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クリーム色のふさふさモールの雄花が役割を終えて枯れました

 

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雄花はぽろりと落ちて実を結んだ雌花が枝に残ります

 

三年前の6月、ゴルフボール大の雹が降り積もったのは雄花がふさふさモールの時期、雌花とのランデブーシーズンでした。(2014年6月12・13・21日のブログを参照ください)
花が落ち、枝は折れ、幹をえぐるほどの痛々しい傷を残しました。
その傷は木が成長した今も残っています。
この時期、一天にわかにかき曇るようなことがあるとモンペの心はヒヤリとします。
ざわっと冷たい風が吹くと「猫バス!」とつぶやくものの、手が止まり、空を見上げます。
未だ記憶に新しい。

今年、まずはこの時期を無事に過ごせました。
これからは舶来もののカミキリムシに戦々恐々。

輸入の窓口は「出島」だけにするとか---。

そんなことを考えるきょうこのごろです。

くりのこ(2017年6月28日)

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クリーム色のふさふさとした花が付いている枝の下の方に緑色のいがが一つ

 

ふさふさとモールのような花が雄花。
ふさふさの下の方、モールの付け根あたりに一つあるのが雌花です。
雌花の中には緑のトゲに包まれて雌しべが三つ入っています。
雌しべは花粉を受け取るとだんだんと太ってトゲがイガになります。
雌しべが三つなのでイガの中にできる栗も三つ。
田んぼでヒエを抜いているうちに、栗畑では栗が実を結びつつあります。

 

今年もヒエを抜く(2017年6月25日)

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アゾラのはびこりがコナギを抑えてくれましたが---

 

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ヒエは育ちます

 

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稲にぴたりと寄り添い、身を隠すヒエもおります

 

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抜いたヒエをくるくる巻いて

 

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根を上にしてぐいと土に埋めます

 

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抜いて、巻いて、ぐい---

 

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抜いて、巻いて、ぐい---

 

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抜いて、巻いて、ぐい---

 

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いつしか日は西に傾き、夕日照らすアゾラの上を歩くカエル店長

アマガエルの卵かも?を見つけた(2017年6月12日)

 

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栗畑に山の影がのびる夕方のことでした

 

栗畑の西側には低い尾根があります。
尾根は低いながらも太陽が西に傾くと栗畑に影を投げます。
これからの季節、栗畑での作業はこの影が現れたら影とともに東に移動するように行うと幾分ラクなのですが。
そういうわけにもいかないのが週末だけファーマーの厳しい現実。

6月12日の午後、栗の木の根元に木の屑が落ちていないかと見て回っていたら(害虫探し)、木の低いところに「あわぶく」を見つけました。

おそらく、たぶん、きっと、カエル店長の卵---かもしれない。

 

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卵かも?を発見

 

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きみはお父さんなのかお母さんなのか

 

卵かも?の周囲の葉を探すと、少し上の枝の葉にカエル店長の姿がありました。

ほかの栗の木にも卵かも?があって、近くの葉にやはりカエル店長の姿。

守っているのでしょうか。

アマガエルの生態はよくわかりませんが、オタマジャクシの時期が1か月ほどあるらしい。
どうすんの、こんなところで孵化したら。
でも栗畑には以前からカエル店長多し。

少し勉強してみることにしました。

 

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6月4日の栗の木です。5月中旬に気温が高かったせいか早く咲いたように感じます

 

今年は栗が落ちるのも早いかもしれません。
残暑の中の栗拾い---なんてこともあるかもしれません。
拾いに来てくださいね。