かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

雨降る前に稲を刈る(2017年9月5日)

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朝から今にも降り出しそうなあやしい空模様の下、一枚目の田んぼの稲を刈る

 

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二枚目の田んぼの稲も刈る

 

残るは天日干しにするお米の田んぼ二枚。
うち一枚は一反三畝(いったんさんせ)、もう一枚は一畝三歩(いっせさんぶ)。

ここで、面積の単位のおさらいを。
一反は300坪、999㎡。
一畝は30坪、99㎡。
一歩は1坪、3.3㎡。

というわけで、一反三畝をバインダーで刈ってはさがけするのは、けっこうたいへんな作業になります。

毎年お手伝いがやってくるのですが、今年は"やや三名"で刈ります。

三名ではなく"やや三名"。

二名ときどき三名だったり、二名のち三名だったり、です。

がんばります。

カヤネズミの巣?(2017年8月26日のこと)

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黒川紀章の空中カプセルのようです

 

ある日あるとき、稲刈り前の田んぼの中を歩いていたら、ナンダコレ?
鳥の巣なのかなぁと、そのときは不思議なほどに興味がわかず。
その後も毎年、稲刈りの後の田んぼを歩くと、ころっ、ころっと転がっていました。
田んぼには”ミ(巳)ーさん”がいるので卵が狙われたり、アオサギにヒナが食べられたりしなかっただろうか___。
無事に巣立っているとよいなと、もぬけの殻を見て思っていました。

ところが今年、それほど距離を置かずに二つ発見。
団地化の始まりか?
心ざわざわ。
ナンダコノキモチ♩

 

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ネズミだって高床式。地震にも強い免震構造

 

よぉく見るとものすごく器用。
稲の葉を切り離さずに細く裂いて、球体に編んでいます。
外側のフレームと内側の居室と二重構造に見えます。
巣の中に稲穂の先を巻き込んでいるようで、居ながらにしてお米が食べられそう。
巣の材料は稲だけのようで、よそから木の葉や小枝などを運んでいない。
と、ここで、気づきました。
鳥じゃなくて、カヤネズミ、なのか?

 

稲刈り前の田んぼを歩くと、籾が散らばっていることがよくありました。
鹿でも入っているのかと思っていたのですが、散らばっていたのは籾ではなく籾殻で、
お米だけをじょうずに食べて、籾殻を散らかしていたカヤネズミの食後の風景だったのかもしれません。
もっとも滋賀県立大学環境学部の最近の調査では、カヤネズミは稲をそれほど食べず、
スズメノヒエやイヌビエなどの雑草を食べているとの報告があります。
モンペでこの巣が見つかるのは除草剤を使っていない田んぼです。
抜くのが追いつかないヒエがイネに寄り添うようにしてあるので、食住環境がよいのでしょうか。

稲刈りが終わって秋が深まったころ、巣を離れたカヤネズミがどこにいるのか、
探してみようと考えています。

稲を刈りました(2017年9月2日)

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この田んぼは除草剤を使っています。コンバインで刈って天日干しにはしません

 

晴れた空に雲が走り、突然、バケツの底が抜けたような雨。
昨日も、きょうも、明日も、雨が降ります雨が降るという8月が過ぎました。


そして9月早々、かろうじて晴れの日が続いたというか、短時間大雨が降らなかった日が続いた第一土曜日、五つある田んぼのうちのひとつを刈りました。
今年は田植えが早かったので、稲刈りも早い!

 

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次に刈る予定の田んぼ二枚です

 

普通の長靴で入っても歩けますが、田んぼの四隅は土が水を含んで「じゅるい」ので、長靴でそおっと歩いても2,3cmは沈みます。

数日後には雨の予報。しかも三日連続の雨マーク。

その雨が上がった後では今よりよい状態は期待できないだろうと、残る四つの田んぼのうち天日干しの田んぼ二つを残して、その雨までの平日に稲刈り必至となりました。

週末だけの農業では対応できない自然の成行きです。

 

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黒豆はまた少し背が伸びました

黒豆の畑では、今のところどの株も元気に育っています。
黒豆は花が咲く頃から水が必要なので雨が降るのは構わないのですが、畝の間に水が溜まらないように水はけには気を配ります。
そうはいっても、じょうずには畑を作れず、いつも、雨が降ると水が溜まります。
今年はなんとなくうまくいっているようです。

なんとなく、です。

黒豆の今(2017年8月30日)

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黒豆の花が枯れて莢がつきはじめました

 

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畑を眺めると畝と畝の間が見えないほど葉が茂っています

 

6月中旬の播種から約2か月が過ぎました。

今年は夜盗虫の大量発生もなく元気に育っています。

お盆が過ぎた8月20日、畝の草を抜き、土を寄せ、黒豆が倒れないように杭を打ってマイカ線を張りました。

真夏の空の下ではけっこうしんどい作業です。

じつは---、

8月18日の深夜3時頃と午後4時頃、恐ろしいほどの雨と切れ目のない雷がモンペを遅いました。

雨が上がると黒豆は45度の角度で全部が東に向かって傾いていたのです。

壮絶、目が点、黒豆を作り始めてこんなことは始めてだと柴犬iちゃんちのご主人。

根が土の上に出なかったのが幸い。
一日経ち、二日経つと、黒豆は自分の力で元に近い姿に戻りました。

そこで前述の20日の作業となったので、寄せる土はなお重く。

それでも、持ちこたえてくれたことに、しんどいことは忘れて、うれしい。

これから莢が大きなって豆が一人前に育つまでおよそ2か月かかります。

大過なく過ぎてゆくことを祈ります。

8月のもんぺ(2017年8月27日)

 

 

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夕方6時ごろ、アゾラの田んぼでヒエを抜いています

 

8月の毎週末とお盆の間、もんぺの作業は主に草刈りと草抜きでした。
表に出ればそれだけで汗でずくずく。
(ずくずく=関西地方の方言だそうです。「びしょびしょ」とほぼ同義かと)
なので、ご近所の方々は夏は早朝に、午後は遅い時間から作業をされます。
しかし、もんぺでは一週間分の作業に二日で臨むので朝から日暮れまでフルタイム操業です。
当然、作業のタイミングがずれるので、せんでもええことをせんならんことになり、
手が余計にかかる羽目にも陥ります。

 

田んぼや畑は日照条件のよい場所に広がっています。
とてもあたりまえで、とてもありがたいのですが、それをうらめしく思うのが8月。
熱中症や日射病に気をつけながらも、へろへろ、へとへと、くたくた、そして、ずっくずっく。


黒豆の畑の畝の草抜きを終え、夕方からヒエ抜きに入った田んぼでは次第に手元があやしくなり、ヒエの穂先と稲穂の色の区別がつかず、田んぼ一面が色を失って行きます。
空には西に傾きかけた三日月がくっきりと。
田んぼから出て畔を歩く足元もおぼつかず。
こんなふうにして8月のモンペの一日は暮れ、そんな8月が過ぎようとしています。

 

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栗も大きくなりました

 

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黒豆の花は、今年は例年より早く咲きはじめたように思います(8月11日頃)

 

8月26日の夜、前夜とは打って変わって夜風が冷たくなりました。
27日の朝は空が高く風はさらり。
日中の暑さは変わらないものの「体がゆだる」ようなしんどさが消えました。
気圧配置が変わったか。
もんぺとくわに秋の気配。

田んぼでは穂が出そろいました(2017年7月29日)

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除草も防虫も病気予防も、薬に頼らず。今年もここまで育ちました

 

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黒豆の畑では葉がさまざまな蛾の幼虫に食べられます

 

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唐辛子を漬けて作ったモンペ特性の焼酎を、しゅっ!

 

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葉を折りたたむようにして中に潜む幼虫

 

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見つけたら、しゅっ!

 

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見つけても見つけなくてもすべての株に、しゅっ!

 

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7月15日の土寄せから二週間で畝は草ぼうぼう。もう一度土寄せをします

 

真夏の空の下、畑や田んぼは日あたりがよくて陰がありません。

至極あたりまえのことなんですが___。
通常、この季節は昼日中に外に出ている人はいません。
しかしながらモンペは週末の二日に作業が集中するので時間を選んではいられません。
ビーチパラソルとともに作業をしたい夏のモンペです。

黒豆は元気です(2017年7月15日)

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今年は今のところ元気です

 

モンペではこれまで、黒豆の畑の一角に苗床を設け、芽が出て葉が展開した後に畝に移植していました。
移植栽培はそれなりに利点はありますが、500株ほどの黒豆の引越しはしんどい作業になります。
そこで、今年はセルトレイを利用しました。
『セル成型苗による黒大豆「丹波黒」の省力的移植栽培技術』というらしいです。

●結果
発芽率はほぼ100% (毎年の直播では約90%)
移植後のしおれがない (移植時の断根がないので根を傷めない)
「苗床で一株ずつ掘る係」が不要 (人員削減)
「苗床で一株ずつ掘る係」が移植に回れる (時間短縮)

●注意点
セルトレイの穴(ポット)が小さいと土の量も少ないので灌水を怠るとしおれる。
移植時期が適切でないとひょろひょろの背高苗になる。

 

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移植二週間後の黒豆は背がぐいと伸び、周囲では草もぼうぼうとはびこります

 

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そこで、土寄せをしました。すっきり!

 

今年の黒豆の暦は、
6月18日播種、7月2日移植、15日土寄せです。

土寄せでは、黒豆の苗の一番下の二葉のあたりまで土を寄せ、茎を覆います。
茎から二次的に発生する根の発達を促すのです。

で、ぼうぼうの草は土の下敷きになって枯れます。

 

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草ぼうぼうの荒れ地に見え隠れする黒豆の苗

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土寄せを終えてすっきりと畑らしくなったところで、芽を摘みます

 

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背高のっぽにならず、花がなるべく下の方で咲くように

 

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田んぼでは出穂(しゅっすい)を確認。今年の稲刈りは早いかもしれません