窓辺で「こく」をカンガエル
ワタクシ、かえる店長の愛読書は新明解第四版でございます。
用例がおもしろくて、笑います。
窓辺で読書もいたします。明るいので老眼には助かります
たとえば「ぴたり」を引くと、
「若い刑事が川上の横腹に(ぴたり)とついてきた」とあります。
「川上って誰やねん」でしょ?
なんで田中さんや鈴木さんでなく川上なんだ。
ところが、ワタクシの友人のcappaが川上さんを発見したのです。
cappaはどこかのサイトに投稿したようでその記録が今も残っています。
2002年のこと。
↓このサイトで笑ってください。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3578/kawakami.htm
本題。
「こく」は「扱く」。
穂に付いている籾を取ることで、脱穀、脱粒ともいいます。
『新明解』には、「何かの間にはさんだり通したりして引っ張り、回りの物を取り除く」
と、あります。ふむふむ、千歯扱きのことね。
千歯扱き。
千枚もの歯はありませんが歯の間に稲の穂を通して引くと籾がぱらぱらと落ちます。
とてもうちの田んぼ四反分はこけません
『広辞苑』では、「しごく。しごいて掻きおとす。しごいて引き抜く」。
むっ、痛そう。
1603〜1604年にかけて長崎で発行された『日葡辞書(にっぽじしょ)』にも、載っています。「イネヲコク、マタ、コキヲトス」。
むむっ、くそみそにコキヲトス。
それは、コキオロス、ですやろ。けなしてどないしますねん。
ポルトガルにもコイタリ、コキオトシタリという作業があるんですね、番頭さん。
麦ですやろなぁ。青い目のお方はパンやパスタが主食ですさかい。
むむむっ、むぎ。
いやな予感が番頭の胸を過るのであった。続く…。
何いうてはりますの。扱くの話は終わりですか?
昔の足踏み式脱穀機。足で踏んでドラムをぶんぶん回します
足踏み式のミシンと似ています。へたくそだとドラムは反対に回ります。
そこがミシンとの共通点
モンペトクワでは今年初めてお正月用に餅米を植え、足踏み式で扱きました。
餅つきが楽しみ
ぶんぶん回したその夜は、太ももの前と後ろがつりました。
扱くのは、やっぱり痛いです。