かえる店長のもんぺとくわブログ

きれいな水と元気な土、天日干しで、お米を作っています。

自然も人も涸れます

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黒さやの畑です

 

7月26日のブログに掲載の

黒さやを播いた日の畑は、

開拓民が頑張りました!直後のような、

ここになんか育つのかというあらあらしい風景でした。

ところが2週間も過ぎると草が畝を覆いはじめます。

♪よく茂ったものだ、ほい!なんて言ってはいられません。

あたりまえのことながら草を引きます。

手で引く、ホーという道具を使う、土をかぶせるなど、

草の種類や伸びよう、時期でいろいろですが、

こつこつ続けることに変わりはありません。

 

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トラクターによる小豆畑の草引き(土かぶせ)

 

秋になると、いつもコスモスが揺れる畑が、

今年は小豆(茶さや)を栽培するというので見学に。

耕して、畝を立て、ネキリムシ対策の薬を施し、

小豆を播き、害獣除けの電柵をめぐらせるという工程が、

「あっ!」「わっ!」「へっ?」という間に終了。

エアコン装備の一台のトラクターがやってきて、

異なる作業ごとにアタッチメントを付け替えて、

るんるん、らんらんとスキップするような軽やかさで

終わったのであります。

草引きはどうしはるのやろ?と、

この日、久しぶりに見に行ったら、

またもトラクターが現れて小豆に土をかぶせていました。

小豆間の草はそのまま、で、いいのかぁ。

あっという間もなく作業完了。

 

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わたくしどもはといえば、こつこつ

 

二条千鳥植えです(ひとつの畝にぐいちで二列植え)。

片道60〜90分ほどかかるので一つの畝で3時間程度。

25畝あります。

 

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とめどもなく、こつこつ

 

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果てしなく、こつこつ

 

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きょうはどこまで行ったやら。

もう、いやや…

 

8月10日から18日まで、

夕立はなく一粒の雨も降らず。

連日、気温は35℃を超え(百葉箱の中での話)、

30分もすれば滝に打たれたように汗でずぶ濡れ。

のどはからから、身もからから。

25番目の畝が終わったころには一番目の畝に草が生え、

どうどうめぐる畑は輪廻転生。修行のような炎天下。

即身成仏になれるかなぁ。

「丁稚のみなさん、それは熱中症です」

「あれ、番頭さん、お久しぶり。店長は?」

「店長は淀川の花火大会に友情出演なさいました。8月23日に書生が報告しています」

 

そこからはまたも行方知れず。

かえるの川流れ。

井の中の蛙、大海へゆく。