どや~と風の朝の栗拾ひ(2020年10月4日)
9月22日の栗園
イガはまだまだ青く---
ようやく茶色になりつつあるイガは一つ二つ---という感じ
苗木を植えて8年になるもんぺの栗。
今年の生理落果はすさまじく、そろそろイガが茶色になるかなという時期に数日で100個も実を落とした銀寄(ぎんよせ)がありました。数えながら拾っていて「うそやろ?」です。
生理落果というのは土壌の水分が急激に減った場合、こんなにたくさんの実は育てられないと木が自ら実を落とす現象です。栗の木が我が身を守る術なのですが、栄養状態の悪化の証でも。
9月26日に栗拾い始動!
始動ではあるのですがあまり落ちません。
昨年も落果は遅かったのですが今年はもうひとつ遅いように感じます。
夏のあまりの暑さと雨降らずがたたって成熟が遅れているのかもしれません。
今年は彼岸花の咲く時期もずれているようです(10月1日)
栗拾いのお手伝いがやって来た10月4日から拾っても拾っても栗の日到来
トングと長靴、栗のイガが通らない手袋などで栗拾い
腰に蚊遣り線香は必須アイテム
写真撮影用のポーズを決めるお手伝いさんですが、ほんとはこのあと汗を流しながら(こんな暑い栗拾いは今までなかった)、落ちてくる栗のイガが頭を直撃したり蚊に刺されたり。
帽子、長袖・長ズボン、長靴、蚊遣り線香が必需品で、この時期のブドウや梨などほかの果物「穫り」と比べると栗は栗「拾い」。なんか違う---。そして拾っても拾っても栗---。
今年の栗は収量は多いのですがサイズが小さいのです。いつもより暑く、いつまでも暑く、雨が降らなかったことが要因といわれています。
栗は落ち始めたら一気。『どや~と風の朝の栗拾ひ/尾崎紅葉』です。
あと一週間ほど毎日が栗拾い。
稲を扱く(2020年9月12日)
雨が降りそうで、やばい---
扱くは「こく」と読みます。
何かの間にはさんだり通したりして引っ張り、まわりに付いているものを取り除く、と新明解にあります。稲を扱くというのは穂に付いている籾を取るという意味で、つまり脱穀。
昔は千歯扱きとも千把扱き(せんばこき、せんばこぎなど)とも呼ばれた脱穀機が使われていました。
扱いています。千歯扱きではなくコンバインで
稲刈りの時期を迎えてからというもの、それまでモンペの空だけ雨降らずだったのが、モンペの空のみ雨が降るようになりました。
今年のひこばえはたくましい
お米は一年間保存するのでカビが発生しないように水分量は15%と決められています。水分計で測定して15%を超えるようであれば乾燥機に入れて風をあてることにしました。明日からまた雨続きの予報なので。
落穂拾い
絵画を「読む」フランス人の中には嫌悪する人もいたといわれるミレーの落穂拾い。ミレーが描く農民が集めているのは麦ですが、バインダーで刈って、稲架をして、稲を扱くモンペでも、稲穂が田んぼに残ります。刈り残したり結束が緩んで抜けたり、脱穀のときに穂の位置がある程度そろっていないと、籾が付いたままコンバインから吐き出されたり。
そんなこんなで飯碗何杯もにもなろうという落穂をそのままにしておけるわけがなく。落穂拾いとなります。
一反ほどの田んぼですが、稲刈りから脱穀まで、稲架をするとなるとそのたびに田んぼの中をかなり歩くので、田んぼが時に果てしなく広く感じます。
なので「やたらひろい」田んぼで「おちぼひろい」。
今年も呪文のように唱えながら。
日照りの夏の稲刈り(2020年8月29日)
今年は稔りの「秋」ではなく---
長い梅雨が明けた後、もんぺとくわに訪れた夏は亜熱帯の如く。
連日最高気温が30℃を超え、夕方になっても空に入道雲はなく、日照りが続きました。
草木も人も枯れます。
もんぺが米作りを始めて十数年、これほど暑い夏は初めてです。
それでも夜はひんやりとした風が家の中を抜け、睡眠が妨げられることはありませんでしたが、米にとっては人間よりも厳しく過酷な夏となりました。
バインダーが刈った稲の束を拾うたびに汗がぽたぽた
もんぺの稲刈りは毎年畔に彼岸花が咲くころ。
なのに今年は9月を迎えずにしての稲刈りです。
稔ってしまったのだから刈らねばなるまい。
ここにいたって、明日あたりから空模様があやしい。
しかも台風が南の海上から雨雲を引き寄せ北上。
コンバインならあっという間の稲刈りもバインダーで刈って稲架(はさがけ)となれば---。
気温は30℃を超え、皆、へろへろになりました。
既に日は西に傾いているというのに容赦のない日差し
いきなり空模様があやしくなり、遠くでごろごろ---
一日では刈りきれず、本日はここまで
石油に依存しない米作りをと、
除草剤、病気予防、害虫駆除、化成肥料などなどを使わずに、
一反ほどの田んぼ一枚だけでもなんとかならんかと、
ヒエを抜きコナギを抜き続けた十数年。
今年で最後にしましょうかという声もあり。
来年のことは来年考えるとして、この後二日をかけて稲刈り終了。
黒豆は育っています(2019年9月15日)
黒豆の花が咲きました(8月25日)
台風や大雨に備えて樹脂のワイヤーを張ります(8月25日)
今年は花がたくさんついています(8月25日:モンペ前年比べ)
花の数だけ鞘が---。うれしい稔り(9月16日)
西に傾く日を受けて三尾山が美しい
この数年、
局地的な大雨、西日本豪雨、台風など自然の脅威に見舞われました。
加えて、花のころの炎天で花が落ちてしまい鞘の数が大幅減となったり、
夜盗虫の大発生で株そのものがダメージを負ったり、
三年連作というNGをやらかしたり、
もんぺにとって黒豆は苦い思い出が続きました。
しかしながら、今年は畑を替え、
東西に吹く風をまともに受けないように、二つある畑の一つは畝を東西に立てるなど、
思いつく工夫を凝らしました。
おかげさまで、ここまでは順調に育っています。
頑張れ!
はさがけしました(2019年9月14日)
はさがけ日和となりました
水に浸しておいた縄でだてあしを組みます
4スパン、タツを組みました
今年は稲刈りのころになって秋雨前線の停滞や晴れていても突然の大雨などで、
もんぺの周りの田んぼでは稲刈りが思うように捗らずでした。
もんぺはやや遅れての稲刈りとなったので天候に恵まれ、コンバインは難なくとはいえませんがクルーラーも沈まずに回れました。
残す一つ、天日干しの田んぼは、田んぼの中を歩くので、もうちょっと乾いてほしいと、先週、周囲をぐるりとコンバインで刈っておきました。
なので、今年の天日干しの米の量はこれまでよりも少なく、
タツの数も4スパンです。
この日も真夏の気温であづい
適当に振り分けてます
疲れてきた---
じゅるい箇所もあり、足をとられながら---
コンプリート!
稲を刈る(2019年9月7・8日)
八幡神社の下にある田んぼ
まずは隅刈りをします。クルーラーが回転するスペースを設けます
今年はよく乾いています
午前中に八幡田の稲刈り終了
晴れの一日かと思えば午後に雨が降り。
雨が降れば翌日の午前中は稲刈りができず。
そんなこんなの一週間が過ぎようとしていたある日のこと。
いつも籾摺りをしてくださるご近所の長老が「この週末、刈る!」
「刈る」というのは「刈れ」ということです。
おかげさまで、土・日曜は一粒の雨も降らずでしたが、
ギラギラ太陽、かんかん照り、35℃は超えてるな---。
真夏の環境下での稲刈りは、しんどかった。
来週は一つ残した天日干しにする田んぼの稲刈りです。
頑張る。